2015年1月10日土曜日

リニア  桜ヶ丘公民館説明会の反訳(5)

リニア桜ヶ丘公民館説明会の反訳(5)

質問

 桜ヶ丘の◯◯です。今の質問とも関連しますが、まずは、我々の影響を受ける工事というのは、この地区だと、いつごろから始ってどのくらいの期間を想定していらっしゃるのかお伺いしたい。それから始った場合に、たとえば、10トントラックで、一日何台ぐらい動くのか、お答え頂きたいと思います。
 2点目は、完成してリニアが走り出したときに、いわゆる沿線に住む住民の健康には、まったく影響がない、影響はゼロだというふうにJRは、お考えになっていらっしゃるのかどうかを確認さしていただきたいと思います。

回答

 本日お配りさしていただいた資料の中に、こういう紙があったと思いますけれども、そちらのほうに用地取得までのスケジュールというのがあるんですが、この中に、非常口、変電施設というのがあると思います。
 大森新田の非常口からトンネルを掘るということですが、これは岐阜県全体ですが、これによりますと、用地取得のほうが書いてありますが、実際にはもう少し先でございます。但し、まだ用地の取得ができておりませんので、何年何月からやるということは、申し上げにくいんですが、本年の秋以降用地取得の打ち合わせをさせていただきます。
 まずは工事に必要な用地を売っていただいて、我々工事する準備をさせていただいて、トンネルを掘った土をどこへ持って行くのかと、これを決めないとことには掘ることができませんので、土地をお譲り頂く、それから掘った土の活用先、持って行く先を決める。この二つが決まってから工事に入るということですので、簡単に言いますと、今年とか来年とか、そういった早い段階で工事ができるとは考えておりません。
 こちら10メートル、トンネルと地面との間が10メートル、土被りと言っておりますが、10メートルの場合振動値といたしまして、46デシベルと、この46デシベルがどれくらいなのかというのが、こちらの図になりますし、お手元の10ページにも書かせていただきましたものですが、まあ、われわれ普通の人間、人によって個人差もちろんありますけれども、大体50デシベルを下回るとほとんど振動を感じないと、センサーを付ければ別ですけれども、そういうレベルで、ご当地はもっとも近いところで、70メートルぐらい、今の皐が丘の9丁目から70メートルぐらい離れたところの、更にその下85メートルということでもあり、これは距離で言ったら、これの10倍以上離れていることになります。まあ直線距離で言えば、そういたしますと、当然、振動はもっともっと小さい値になりますので、まったく感じないということは、みなさまの人体には、まったく影響がないと、まあそういうことで、影響はございませんといういうことをお話させていただいております。
 それから騒音値については、やはりそれだけの厚い土を通して音が伝わるということはまず考えにくいですから、騒音についても、影響がまったくないというふうにお話させていただいております。
 それからこちらも実際に山梨の実験線ということで、実験した値でございまして、時速500キロで、約40メートル弱のところで、0・00015ミリテスラというかなり小さくなっております。これも距離が長くなればなるですね、距離の3乗に比例して小さくなるということですので、ご当地ですとですね、これはまさに3倍ぐらいは土が間に入っているということで、こちらについても、まったく異常はないと、こういうことからも、みなさまへの影響というのは、ご心配は無用であると考えております。

質問

 工事のスタート時期は、まだ分からないということでしたが、実際に始ってから、この地区のほうの工事は大体終るのに、例えば2年ぐらい、3年ぐらいで終るのか、この辺は大体予測できるんですか。

回答

 終わりの時期ですね、すいません、はっきりとした何年ということはちょっと申し上げにくいです。といいますのもわれわれの計画は、こういうふうにやりたいという計画はありますけれども、例えば、さきほどのダンプの台数とかこういった工事計画というのは、作ってから初めて全体の工程というものが出来上がってきますので、そこで、いろんな思うどおり自由にできるとは限らないわけです。いろんな条件、地域に合った皆様へのなるべく影響を小さくするためには、いろんな条件が出て来ると思いますので、そういったものを詰めて行く中で、初めて工期といったものが決まってくるものですから、2年でできますとか3年半で終りますとかいうのは申し上げにくいですが、とはいうものの2~3年で終るということではございません。もう少し長い時間は掛かるだろうと思っております。ですから、2年とか3年で工事は終るということではなくて、もう少し、もう少しではなくて、それ以上に掛かると思っております。ちなみに私ども全体の計画といたしましては、2017年、平成いきますと、39年に開業したいと思っておりますが、当然、ぎりぎりまで、工事をやっているわけではございません。その前には、いろんな試運転とか機械が正常に働くかという試験、それから新幹線ですから国のほうの検査を受けたりしなければいけません。こういったものがやはり数年は掛かります。今はトンネルの話しですが、トンネルが終った後には、いろんな電気の設備、トンネルの中にはいろんな電気の設備を設置したり、そういうやつも工事期間の中には、当然入ってまいりますので、そういったもろもろの工事をやって、それからいろんな機械が正常に作動するのかという試験をやって、それから国の検査を受けて、それから試運転をしてということで、まあ最後のほうはですね、工事というよりも事前の確認の期間が1~2年はあるだろうなというふうに考えております。ざっくりとしたお話といたしましては、従いますと、それから数年引いていただいた期間が工事期間だというふうにご理解いただければと思います。

質問

 瑞浪から可児市にかけて非常に強い放射性物質を含むウラン鉱床があるということを聞いておるんですが、先ほど瑞浪のウラン鉱床を避けてこのルートになったということを言いましたが、実際掘ってみないとウランが出てしまうかどうか分からないという状況のようなので、掘って出てしまったから対処を考えていたら、まず、その土を、どこに、どういうふうに処理するかということを出てから考えていると、当然ラドンガスとかが出て、肺がんになるリスクがあったりしますし、日本でもウランというのは、この地域に多いみたいなんですが、実際鳥取にほうで出たときもアメリカに買ってもらったりですとか、あるいは、レンガとしてどこかで使ったりとかすごく処理が困難だということを聞いたことがあるんですけれども、工事前に、そのウランが出てしまったときにどこにそれを処理するかというそういう具体的なことまで出していただいて住民の方にご説明くださるかどうかということと、もうひとつですね、電磁波、さきほど影響がないというふうにおっしゃってみえるんですが、0・4ミリガウスで小児白血病が増える確率が何倍と増えるということを聞いたことがあるんですが、実際その超伝導リニアというのは非常に強い電磁波を発生する乗り物で、何百、何千ミリガウスという値が、まあはっきりとは出ていないものの、そんな値だと思うんですが、先ほど0・000何ミリガウスだから心配ないっておっしゃっているんですが、実際は、莫大な工事費がかかるとか、電磁波の影響でドイツや中国が結局実用化してないという現実がありますので、その辺りはどうしても納得出来ないんですね。人体にまったく影響がないというのが、やはり、これからの子供たちにも影響しますし、どうしても、そのこの値でどのくらいという国際基準できちっと示して、まったく人が乗っても大丈夫、沿線住民も大丈夫というふうに、私たちのためにも子供たちのためにも、示していただかないことには、結局は、その何か発生したとか、どうこうなったときに、国が責任取るというふうなんですが、国の責任というのは、私たちの税金です。税金を使うことになるわけですから、被害を受けて、私たちの税金から被害を直すという形を取るとなると、かなり納得のいかない話ですので、ちゃんと一つ一つ、これは健康に害はないとか、土は、工事が始るまで、どこに、どういう形で人に影響がないように保管するとか、そういうことをきちっと出していただきたいと思っています。この点に関してはどうでしょうか。



訳者コメント

この回答については、東濃地方のウラン鉱床の専門的な説明が延々と続き、さらに元動燃がウランウラン鉱床を見つけようとボーリング調査をした調査結果を、動燃から聞いたという資料のみに基づいて、大きなウラン鉱床を避けたといっているのであって、JR自体が調査をして責任もって存在を確認したものではない。しかもヒアリング調査の結果から、特にそのウラン鉱床をルートから避けたというものではなく、たまたま直線上にその塊がなかったというにすぎない。しかも、動燃は、土岐市内については、ボーリング調査をしたが、その結果は発表していない。可児市内のルートであるから、JRは責任を持って、ウランが存在しないことを証明し、そのことを工事の条件とする協定を可児市と締結すべきである。この協定は、ウランに限らず、電磁波による人体への影響、振動や騒音による影響、環境保全など、リニア計画全体について、詳しく協定書を作成すべきである。美濃帯という地質から過去に東海環状線のトンネル残土の埋め立て地から重金属物質が浸透し、ため池の魚が死んで、可児市はその対策に数億円の税金を使ったことは周知の事実であり、JRもその事実は認めている。美濃帯には、放射性物質がないから安全だと勝手に決めつけるJRは、住民が過去の事実を踏まえて不安を覚えているのだということを無視しているのである。さらに名古屋の新幹線沿線住民が新幹線公害によって重大な侵害を受け、長期にわたり住民運動を展開した結果、速度制限、防音壁、精神的、身体的障害の発症に多額の賠償を余儀なくさせたことも理解しようとしないのである。

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