1つ1つの桑の木に、名前や住所が書かれた札が取り付けられていきます。
作業をしてるのは、リニア中央新幹線の建設に反対する住民グループ、リニア・市民ネット山梨など4つの団体のメンバーです。
これは立木トラストと言われる活動で、今回は反対派のメンバーがルート上の樹木の所有権を持つことで、用地買収の交渉に応じないようにして、リニアの建設阻止を目指しています。
この畑は反対派のメンバーの土地で、桑の木は1本1000円で所有権が販売され、県内外から16都府県405人が購入しました。
リニア沿線での立木トラストは、今回が初めてとなります。
東京と名古屋をつなぐリニア中央新幹線は、12年後の2027年に営業開始を目指し、1週間前の今月22日には、県内でもルートの中心線測量が始まっています。
今回の立木トラストを受けて、用地買収を担当する県のリニア用地事務所では「立木の所有権があれば、丁寧に説明して移設などの協力をお願いしていきたい」とコメントしています。
一方、住民グループらは、用地買収に応じない構えをみせていて、今後も沿線各地に立木トラストを広げていく考えです。