2016年12月25日日曜日

リニアトンネルと重なる名古屋中心部の3本の活断層



昨日、名古屋中心部(リニアトンネル予定部分)の堀川断層ほか3本の活断層の存在が否定出来ないと発表され、熊本地震のような直下形地震が起きるかもしれないという。リニア名古屋駅は先日工事に着工したばかりである。三つの断層とは、リニアトンネルと重なる堀川断層、尼ヶ坂断層、笠寺断層である。

2016年12月19日月曜日

2016年6月21日可児市建設市民委員会議事録(リニア工事可児市内の進捗状況について関連)

2016年6月21日に開催された可児市議会建設市民委員会が行われ、その中で 4、リニア事業の可児市内進捗状況についての質疑が可児市議会のブログに掲載されましたので少々長いですがここに記録しておきます。


平成28年建設市民委員会会議録
 1 招集年月日    平成28年6月21日
 
報告事項 
 4、リニア中央新幹線整備事業可児市内の進捗状況について

・・・・・。
続きまして、4.リニア中央新幹線整備事業可児市内の進捗状況についてを議題といたし ます。
執行部の説明を求めます。
○都市計画課長(田上元一君) それでは、資料4のほうをお願いいたします。
リニア中央新幹線の事務につきましては、昨年、平成27年4月より、企画部総合政策課か ら建設部都市計画課のほうに所管がえになってございます。このため昨年の4月以降、ほぼ 1年間の可児市内の進捗状況について、本日、御報告をさせていただきというふうに思いま す。
御案内のとおりリニア中央新幹線の東京―名古屋駅間につきましては、平成26年10月17日 に国土交通大臣が工事実施計画の認可をJR東海に対して出しまして、事業計画の段階から 実施の段階に入ったということで、JR東海が沿線の各市町において事業説明会を開催し、 沿線ごとに事業を進めておるというような状況でございます。
可児市におきましては、資料にございますように主に大萱地区、そして大萱以外の久々利 地区、それから柿下地区、大森地区の4地区が直接といいますか、整備事業のエリアという ことになってございますので、それぞれの地区についての進捗状況を簡単に御説明させてい ただきたいと思います。
まず大萱地区でございます。
この地区は御案内のとおり、地上走行部約1.2キロとトンネル部があるわけでございます。 現在の状況といたしましては、測量の基礎となります基準点測量と中心線測量が実施済みと なっております。また地中の地質の状況を調べる地質調査につきましては、弾性波探査とボ ーリング調査を一部実施済みでございます。
当該地区につきましては、御案内のとおり計画段階より大萱組、そしてリニアの対策委員 会がルートの変更、いわゆる地下化をJR東海に対して要望をしておりまして、JR東海と 地元自治会との話し合いが継続をしておるというところでございますが、現在に至るまで両
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者が納得できる方向性が見出せていないというのが状況でございます。 市のほうといたしましては、事業そのものに推進という立場であるものの、地元住民の皆 さんの不安や御懸念が少しでも和らげることができるよう、地元に寄り添いながらJR東海 や岐阜県との間に立って意思の疎通でありますとか、情報のやりとりの橋渡し役を務めてお るということでございます。何より住民の皆さんが納得できるという形で事業が推進できる ような道筋をつけていくというのが役割であると考えまして、なるべく足しげくといいます
か、地元のほうに通っているというのが今の現状でございます。 次に、大萱地区以外の久々利地区でございますが、ちょうど小渕ため池の南のあたりとい
うことになります。この地区は橋梁部とトンネル部でございます。 現在の状況といたしましては、基準点測量、中心線測量が実施済みでありまして、あわせ
まして弾性波探査とボーリング調査を実施済みでございます。また、水利用調査といたしま して、現状で御利用されていらっしゃる井戸やため池、頭首工等の実質調査を実施済みでご ざいます。
当該地区につきましては、地元自治会と市の動きは特にございません。JR東海が地権者 の了解を得ながら作業を進めているというような状況でございます。
続きまして、柿下地区のトンネル部でございます。
当該地区につきましては、トンネル部ではございますが、土かぶりが30メートル未満の箇 所がございまして、いわゆる地上権の設定が必要となる区間がございます。現在の状況とい たしましては、測量、地質調査、水利用調査が実施済みでございます。当該地区につきまし ても地元自治会と市の動きは特になく、JR東海が地権者の了解を得ながら作業を進めてい るという段階でございます。
次に、大森地区のトンネル部並びに非常口でございます。
当該地区につきましては、トンネル部につきましては、30メートル下を通過いたしますの で、権利設定等は発生をいたしませんが、非常口を設置することとなっております。現在の 状況といたしましては、基準点測量、ボーリング調査、水利用調査が実施済みであり、あわ せまして用地取得に必要となる不動産鑑定を岐阜県が実施済みでございます。
当該地区につきましては、事業説明会の時点から非常口の位置が住宅地に非常に近いとい うことで、地元大森新田組の皆さんが非常口の位置変更をJR東海に要求しておったところ でございます。当初JR東海といたしましては、計画変更を一切認めないという姿勢でござ いましたが、本線についての位置変更は今のところ一切考慮はない、余地はないというもの の、附帯施設については柔軟に対応したいということで、地元自治会に対して位置変更、こ れは裏に図面がございますけれども、まだ詳細の位置までは確定をいたしませんが、位置を 変更するということを御提案なされまして、地元自治会がそれを御了承し、事業が少しずつ 進み始めたというのが現状でございます。
市はこの地区につきましては、直接自治会のコミットメントとしてはありませんが、JR 東海に対しまして、地元自治会との窓口を閉ざさないことや位置変更などについて要請をし
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続けまして、結果として、現在の状況になったものというふうに認識をいたしております。 以上、各地区の状況でございますが、御案内のとおりまだまだ測量の段階でございまして、
例えば概略設計というものにももちろん着手をしておらないという状況でございますので、 当然ながら工事の概要についても、現時点ではわからないというのが現状でございます。こ のため、市の関係各課においても、現時点で何らかの対応をするという段階には至っていな いということでございます。
市のほうといたしましては、私ども都市計画課に情報集約をいたしまして、各課との横の 連携調整を密にするということや、JR東海や岐阜県からの情報を的確に地元のほうに御提 供して、事業実施にそごがないようにしていきたいというふうに考えておるところでござい ます。
なお、その他の動きといたしましては、平成27年2月4日ですかね。岐阜県とJR東海が 用地取得事務の委託契約を受けたのを受けて、昨年の6月26日付で岐阜県と可児市が用地取 得事務委託契約を締結いたしたところでございます。これはよく国道や県道にも見受けられ る用地取得事務の委託ということで、可児市として用地取得の一翼を担うというものになっ てございます。それに伴いまして、本年より用地課の職員1名を岐阜県のほうに派遣をいた しているというところでございます。
説明は以上でございます。よろしくお願いします。 ○委員長(野呂和久君) ありがとうございました。
これより質疑を行います。
○委員(伊藤健二君) 一番最初に説明された大萱地区の大萱組とJR東海の話し合いが継続
中ということですが、その話し合っている内容とか進捗の程度については、逐一を承知して おられるわけですね。
〔「はい」の声あり〕 それで、当時から問題になっているんですが、地下化するしないの話は大きな問題なんで、
ちょっとここで議論もしませんけど、共同墓地がかかるという話だったけど、それをかから せないようにするために、例えば共同墓地がごそっと引っ越しをするとかせんとか、そんな ことができるとはちょっと思いませんけれども、そういう墓地の取り扱いに関する話し合い の方向性とか、そういうのは何か出たんでしょうか。
○都市計画課長(田上元一君) 当該墓地、それからその周辺がちょうど荒川豊蔵資料館の近 辺で、うちの文化財課のほうが国の史跡の指定をするということで、目指しているというこ とで協議が進んでおったところにJR東海の計画が当たってきたという状況がございます。
それで文化財課のほうは、実は国に指定をするにしても、本当にJR東海のほうの計画が 詳細のものがわからなければどこの位置になるかというのが詳細にわからないということで、 まだまだ文化財課のほうとしても進められないというような状況になってございます。
それで1つは、そのお墓のすぐそばに川がございますが、そこに橋脚を1本設けるという ような予定になってございますが、県道のあたりまで飛ばしてお墓をかけないようにしてほ
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しいというふうで、つまり幾つか橋を整理してもらえんかと、文化財課と我々と要請してお ります。JR東海のほうからまだ正式な回答はございません。当然橋を少なくするというこ とになれば桁圧が厚くなります。構造物としては大変頑丈なものになりますので、そうした ものの景観ということをJR東海は言っておりますが、一方で、逆に言うとそれが技術的に 可能かどうかというところまで、まだまだ行っていないというのがJR東海の現状であると いうふうに認識をしております。
一方で、お墓そのものは上空をいこうが取得をしなくちゃいけないという現状もございま すので、まずさわってほしくないというのが地元の1つでありますし、それから売却、いわ ゆるそれをしたくないというのもございます。その今のルートから両方を合わせて満足する 方策があるかというとなかなか難しいところでありますが、まずもってその現状を少なくと もさわらないようにするためにはどうしたらいいんだということを、私どもと文化財課のほ うで県を通してJR東海のほうに要請をしたというのは、去年1年間の中で動きとしてござ います。以上でございます。
○委員(伊藤健二君) はい、わかりました。 それからこの地域、ため池が久々利の大萱以外をとっても柿下をとっても、それから大森
にとってもそうなんですが、地図に落とすとよくわかるけど大変ため池が多いです。可児市 の中でもため池が集中している場所というとちょっと語弊があるかもしれないが、水がたま っていなくても、つまりため池用として水を受けると。そういうところへ大きなトンネルを ともあれ通すということだし、出口をつくるとなると、きょういただいた資料を見てもわか るけれども、検討箇所が笹洞と長洞ため池の両側にあって上・下にある。
だから、もっと言えば、長洞ため池の前にあった非常口検討箇所が横へずれることで、今 度は北側には星見台という新興団地があるわけですね、一番最後にできた団地で。ここの住 人はみんな総体的に若い人で、静かな場所にここから音がどういう形で出てくるのかも含め て、前以上にできる場所いかんにももちろんよりますけれども、新たな問題となってくる可 能性がある。
そうしたことについて、新田組と大森財産区管理会の同意は得られたものの、逆に今度は 変更による星見台の町内会というか、自治管理組織との関係でどうなのかということも含め て、ある意味もう一遍仕切り直しをしないと、そんな話は初めて聞いたという情報漏れの人 たちも当然いることと思われますので、この辺の対応について、今後どうするつもりなのか、 お考えをお示しください。
○都市計画課長(田上元一君) 今、伊藤健二委員のほうから御案内があったように、ちょう ど図面にあるように、まだここの位置が詳細のところがわかっておらないということですけ れども、いわゆる大森財産区のところにある位置を変更するということについて、大森新田 組と財産区管理会については、御了承いただいたということでございます。
一方、星見台につきましては、この計画を変更するということに関して、今のところ自治 会長のところには情報は流れております。それで自治会長といたしましては、まだ詳細のと
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ころがわかっていないので、そこがわかったところできちんとその情報を皆さんに流すかど うかは、まずは自治会長にお預けいただきたいというような状況になっているというふうに 聞いてございます。今後JR東海のほうも間違いなく、その自治会の要請を受けて対応して いくというのはお聞きをしておりますので、全く今、全然情報が流れていないということで はないというふうに認識をいたしております。以上でございます。
○委員(酒井正司君) 本当に地元の方の深刻な声を聞いて、会派でも中心線の各区域を全部 歩いて見て回りました。心配の声も直に聞いたんですが、ただ、市というのは立場上、当事 者ではないという非常に歯がゆいところなんですが、その辺の市民の不満であったり意見で あったり提案をどう取りまとめてJR東海、あるいは県に伝えるかという位置関係でしかな いわけですが。
それと、今回のこの説明で中心線のくいを私どもは見てきたんですが、この図面にないん ですけれども、それは確定の位置というのはまだ書けないんですか、この図面には。それに よって、やはり具体的な市民の方の心配であったり、迷惑度といいますか、それがはかられ るんであって、その辺がきちっとしたものがないと、やはり深刻な意見を伝えることが不可 能かなあと思うんで、そのことを私どもも知りたいですしね。
○都市計画課長(田上元一君) 図面でお出しできるものについては、改めまして御提供させ ていただきます。
大萱の若干補足をさせていただきますと、昨年の平成27年11月21日だったと思いますが、 議会のほうに陳情書という形で大萱の皆さんからいろんな御懸念ということで議会のほうで お出しをいただいたというのを、我々のほうもそれを承知しております。
それで、その中には2点大きな点がございまして、1つは、地下化、いわゆる今の地上走 行を認めておらんということが1つあります。もう1つは、JR東海からは、とにかくよろ しく頼むというような、いわゆる一方通行の説明しかなく、本当に双方向の意見を言える協 議をする場をつくってほしいという、その2点だったというふうに理解をしております。
それで、我々のほうとしては、1点目についてはもうずうっと言い続けていることなので、 引き続きなんですが、2点目について、我々も一方通行の意見交換会という名前のところに 出させていただいたんですが、確かにまだまだ先ほど申し上げたように測量の段階ですので、 本当に実際にどういう形になるのかというのが見えていないというところで、実はお互いの 主張がすれ違いというような形になっているのが現状だということで、それは例えばJR東 海のほうには、本当にどういう形になってどういう影響になるんだということをきちんとお 示しをしないと、意見、協議ができないんだよという話。
それから地元の皆さんのほうにも、確かに地下化だということはもちろんそのとおりなん ですが、一方で言えば、どういう形なのかというイメージができないことには御協議ができ ませんよということも、我々のほうから再三御提案をさせていただいてあるのならば、正式 に双方向の協議ができる場をきちんと設けるようにお互いにやっていきましょうということ で、ことしの3月ぐらいまでに何とかその合意をいただいて、一応名前としては協議会とい
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うものを新年度に入って第1回を5月に開いたところであります。 まだまだ測量の段階に至っていませんので、まだまだすれ違いのところが多いわけですけ
れども、これから地元の方々が、それは事業を推進するための測量ということではないので すけれども、どうなるかしっかり把握をして、その上できちんとどこがだめでどうだという ことを話し合える場をしっかり設けたいと。そこをきちんとしないことには、本当に前に進 むのか、戻るのかというのはわからないよということで、やっと協議の場が大萱の中ではで きたということで、それは昨年我々のほうで働きかけたことの一つの成果という言い方では 大変失礼ですけど、ということになったのかなと思うので、我々のほうはとにかく地元の方 が御懸念のことをとにかく和らげるということで、本当に週に1回ぐらいのペースで地元の ほうにお伺いをしながらお話を聞いて、今何が御不安で、例えば県や国やJR東海の情報と いうのは今どういうものかというのも皆さんわかりませんので、そういうものをきちんとお 伝えする中で、とにかくJR東海と協議ができる場をしっかり持っていくというふうにする のが、我々の役だということで、今、頑張っているという言い方はちょっと失礼なんですけ ど、そういうふうで事務局としては動かせていただいているというのが現状でございます。 以上でございます。
○委員(伊藤健二君) 大森地区トンネル部非常口問題のところで、大森財産区管理会の同意 を得たということで御紹介をいただきました。
それで、実は財産区、以前は平牧財産区の管理地であった長洞ため池の北側なんですが、 そこに非常口が予定されていたということで平牧地区だったんですが、これがすぐ隣ですけ れども、大森に移ったということで、財産区管理会がかわったんですよね。かわると同時に 既に同意を得たということで、大変迅速な対応をしておられるなと思いますが、いわゆる旧 慣使用権に基づく財産区というのは、市そのものではもちろんありませんが、最終的には市 長が絡む、いわゆる入会地といいますか、旧慣使用権に基づく財産区なんですよね、だから 特殊なんです。
御存じのとおり財産区管理会委員は可児市議会が同意をして任命をします。市長が推薦提 案をして可児市議会が同意をして決めます。つまり可児市議会としては、ここで選ばれた人 たちに可児市エリアの財産の管理運営を委託して地域のために使ってほしいというのが趣旨 なわけですから、そういう趣旨からいうと、このリニアについてはさまざまな意見が現行あ ると。工事に当たってのどういう課題が出てくるか、それについてもっと詳細な説明をしろ というのは当然出てくると思うんです。そのときに地主の管理会が同意をしているというこ とだけでは済まないので、当然、まずこの管理会の同意を得た議事録について提出を求めた いというふうに私は思うんですが、市議会としてはそれはできると思うんですよ。
要するに、どういう説明が管理会に対してあったのかということを把握したいんですね、 眼目としては。ここに非常口なるものをつくりたいと思うので同意くださいと頼まれたので、 特に問題がなさそうだからいいんじゃないといって、何人中何人で同意したというだけの話 かもしれませんが、そういうことは大事な記録になっていくんで、特にこのリニア中央新幹
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線整備事業との関係では、どこの管理主体がどういう形で合意したのか、紛糾したのか、あ るいは反対したのかということが、記録上も極めて重要になってきます。その辺で、もしお 手元にあるなら、後で結構ですがお見せいただきたいし、資料として提出していただきたい と思いますが、どうでしょうか。
○都市計画課長(田上元一君) 今、手元には資料がございませんので、後ほど委員の皆さん にお知らせを申し上げるということで補足させていただきます。
○委員(伊藤健二君) はい、わかりました。
○委員(酒井正司君) ちょっと不勉強で申しわけないんですが、この弾性波探査という言葉
が出てきています。ボーリング調査は穴を掘って地質を調べるんですが、このまず簡単な用 語の説明と、それでこれによって工事手法が変わるのか、あるいは大きなルート変更まであ り得るのか、その辺をちょっと聞かせてください。
○都市計画課長(田上元一君) ボーリング調査は実際に地中に孔を掘りますが、弾性波探査 というのは、上から電気、P波とS波だったと思いますが、それを流して地中の状況を調べ るということなので、構造物として何か入れてどうこうというものではないと、機械上の操 作だというふうに伺っております。
それから、それによって云々ということについては、具体的にはお聞きをしておりません というのが現状です。ルート変更までどうのこうのというところまでは、JR東海としては 行っていないというふうに私は理解をしております。
○委員(伊藤健二君) 桜ケ丘公民館でやったルートを決定するときの説明で、まず地質の調 査をやりますと。弾性波調査をしますというふうに。そのときにどういう機械をどういうふ うに設定をしてといって説明していました。その話で記憶すると、50センチだったか50メー ターだったかちょっと、メーターについてはちょっと記憶が曖昧なんだけど、50センチか50 メーターの位置に穴を掘っていって、そこに発破を仕かけて破裂をさせて、それらが連破し ていくP波、S波、いわゆる地震と同じで......。
〔発言する者あり〕 そうそう、地震の予兆でP波が先に来るんだったね、早く来る。それの落差の大きさで地
質を確かめる。かたさとか材質の構造体がわかるんですって。そうやってトンネルを掘って いくときに下のほうの80メーターのところ、50メーターのところに何がある、どうだという のを調べるというお話でした、参考までに。
○委員(酒井正司君) 放射性の含有物がということまではわからないですね、これでは。 ○委員長(野呂和久君) 他に御意見ございますか。

〔挙手する者なし〕 それでは発言もないようですので、この件に関しましては、以上で終了をいたします。

2016年12月17日土曜日

可児市二野地区にリニア残土処理工場計画(中日新聞)2016年12月17日

2016年12月16日、可児市議会で、土壌処理事業を計画している会社が計画の説明を行った。配布された説明資料(昭和28年11月1日版)は、すでに二野区・羽崎区で行った住民説明会で出された住民の疑問、質問に対する会社の回答を含んだ質疑応答が記載されている。突然の計画発表と説明の開始に住民および市当局は困惑し、この日の会社側の説明に対し厳しい質問が飛んだ。説明資料には記載されてないが、説明者によるとリニアのトンネル掘削土が含まれ、その掘削土壌の持ち込み範囲は、岐阜県だけにとどまらないという。放射線を含んだ土壌を満載した10トンダンプが可児市二野地区に四方八方から集中する計画で、可児市内に放射線がまき散らされる恐れもあり、交通渋滞や、通学の危険性など市民生活が長期にわたって脅かされることは必至である。



2016年12月14日水曜日

リニア残土搬入問題について12月9日付瀬戸市の回答

リニア残土の瀬戸市の鉱山への搬入について、「リニアを問う愛知市民ネット」が瀬戸市に提出した要請書に対して、瀬戸市から12月9日付けで回答があった。

2016年12月13日火曜日

リニア工事、瑞浪で起工(2016年12月13日中日新聞)

リニア工事、瑞浪で起工 

2016/12/13 中日新聞夕刊
リニア中央新幹線の岐阜県での本格工事を前にくわ入れするJR東海の山田佳臣会長(右)と清水建設の岡本正副社長=13日、岐阜県瑞浪市で
 二〇二七年の開業を目指し、東京・品川-名古屋間の約二百八十五キロを結ぶリニア中央新幹線計画で、岐阜県内初の工区となる「日吉トンネル」南垣外(みなみがいと)工区の起工式が十三日、同県瑞浪市日吉町で開かれた。JR東海の山田佳臣会長や柘植康英社長、古田肇知事らが出席し、工事の安全を祈った。
 起工式で、柘植社長は「このプロジェクトは長きにわたる工事。慎重に一つずつ進めてきた。安全を第一に考え、地元の生活と環境にも十分配慮して、工事を進めていきたい」と述べた。
 工事では、約七・四キロの地下トンネルを掘削し、トンネルと地上とを約四百メートルの斜坑でつないで非常口を設ける。掘削による約百三十万立方メートルの土砂のほとんども日吉町南垣外内に埋め立てる。計画によると、十トントラックなどの工事車両の通行は一日平均で最大百六十台に上る。
 日吉町周辺には、ウラン鉱床が点在する。JR東海は「ウラン濃度の高い土を掘削する可能性は低い」としており、工区内でウラン濃度や放射線量などを定期的に測定しながら工事を進める。管理値を超えるウラン濃度の土が発生した場合は、遮水シートや覆土などを施して工区内に仮置きするが、最終処分地は未定だ。
 同県内では、中津川市に設けられる駅と中部総合車両基地、変電施設二カ所、山岳部の非常口七カ所を設ける。

2016年12月10日土曜日

リニア訴訟第2回口頭弁論 原告弁護団の「進行に関する意見」(2016年12月9日)

リニア訴訟第2回口頭弁論で原告代理人から提出された本件訴訟の「進行に関する意見書」です。
この中で、原告適格問題で、岐阜のウラン鉱床地域の工事で放射性物質含有の発生土の運搬ルートを被告・JRが明らかにしないので、騒音・振動・交通被害について、原告適格が明確にならないまま裁判が長期にわたると、工事を強行しているJRは工事を完成させてしまうことになる。従前の行政訴訟の悪弊を繰り返すことになってしまうので、本格工事開始直後のこの時点で、工事差し止め仮処分などの法的措置を早めに講ずることが必要である。



平成28年(行ウ)第211号 工事実施計画認可取消請求事件
原   告   川 村 晃 生 ほか 737名
被   告   国(処分行政庁 国土交通大臣)
参 加 人   東海旅客鉄道株式会社

2016年12月9日
東京地方裁判所民事第3部B係 御中

          原告訴訟代理人 弁護士 横山 聡

進行に関する意見

1 原告適格関係について
  総原告目録関係では、現在、原告適格関係について整理中ですが、異議申立未実施の関係では、1名を除いて確認が取れており、こちらの手元に「異議申立書の写し」のあるその1名について被告に調査を依頼しているところです。
委任状と異議申立書の対比で、住所変更や名前の誤記等のある原告の関係では、住民票取り寄せなどにより確認を進めておりますが、未だ若干名確認が取れておらず、次回期日までには整理できるものと考えています。
原告A目録関係では、土地の登記簿などの資料で整理できるものは整理が進んでいますが、立木トラストの関係では、土地と施設の位置関係などが現状でも正確か疑問があり、土地上の立木の位置関係などで被害の発生が確認できるかなど、被告・参加人側の認可した内容が必ずしも確定できていない点で、現時点において判明している資料でとりあえずまとめることとなる予定です。
原告B目録関係では、工事における発生土処理場所が未だ明確でなく、これが明らかにならないと運搬ルートなども明らかにならないので、被告・参加人がこれについて早急に明らかにすることを求める次第です。とりあえず、現状判明しているルート等と原告の居住地の関係は図示できるように整理していますが、長期間の工事での発生土運搬の騒音・振動・交通被害については、今後早急に被告・参加人に明らかにしていただきたいと思います。これができた際に、改めて原告B目録は整理すべきかと考えています。
2 今後の期日について
  本訴訟の争点の一つである、環境影響評価問題ですが、それ自体の杜撰さ・いい加減さに加え、手続きのいい加減さについても明らかにしてゆきますが、全長が品川・名古屋間で286kmにも及び、通常のやり方では訴訟に長期を要することになり、参加人が工事を強行することで、被害がさらに明確になる一方、建設が既成事実化されることとなります。このような事態を避けるためにも、角地における被害が明確な地域について、個別に取り上げて主張・立証を行ってゆく必要があると思います。そのため、本日も、相模原の車両基地建設での被害が明らかな点を主張し、意見陳述させていただきました。
  次回以降の期日においても、本件被害の概要をご理解いただくべく、山梨県の実験線で既に生じている被害、静岡の大井川に対するトンネル工事の影響、長野県大鹿村で生じている工事用道路や発生土処分にかかわる住民との合意形成問題、岐阜のウラン鉱床の地域の工事の関係での放射性物質含有の発生土問題など、随時取り上げてゆく予定です。その際には原告・弁護団共に意見を陳述してゆきたいと思います。
3 証拠について
  今後、大量の証拠が提出されることとなることに鑑み、証拠番号を証明事項ごとに付し、事務処理の簡易化と整理の容易化に努めたいと考えており、次回には整理した号証の付仕方について、ご提案しご了解を得たいと思います。
4 期日について
  2017年4月までの期日が指定されていますが、その後についても2か月に1度程度の期日指定をお願いしたいと思います。主張整理がある程度進んだ段階で、専門家による立証についての立証計画をお出しする予定です。

以上

2016年11月28日月曜日

リニア新幹線学習会(リニアを考える岐阜県民ネットワーク2016年11月27日) 



昨日11月26日、恵那市の東野公民館にて「リニアを考える岐阜県民ネットワーク」主催の「リニア新幹線学習会」が開催され、80名を超える皆様が参加しました。
 主催者を代表して庄司代表から挨拶があり、JR東海労働組合名古屋地方本部からの「メッセージ」が披露されました。

2016年11月26日土曜日

しんぶん赤旗日曜版(2016年11月27日号)

日曜ワイド

リニア建設 暴走加速

2016年11月27日号

日曜ワイド 

リニア建設 暴走加速

 問題山積 採算性ないのに国から3兆円
 JR東海 全額自己負担のはずが...
 美しい南アルプスに大穴

 工事認可の前提崩れる 撤回を
 日本共産党衆院議員 本村伸子さん

16112719linear360.jpg総工費9兆円以上-。JR東海が強行するリニア中央新幹線建設をめぐり、環境破壊や採算性に関する疑問が広がっています。安倍政権は、JRの自己負担の事業に、財政投融資3兆円による経営支援を決定しました。

2016年11月16日水曜日

2016年11月10日木曜日

リニア工事 名古屋駅前周辺でも陥没が起きる可能性大!(2016年11月8日春日井リニアを問う会)

2016 年 11 月 8 日博多駅前通の地下鉄工事(ナトム工法)のすぐ横の道路が大きく 陥没しました。
原因はまだわかりませんが地下工事を行う際に工事現場に地下水が流れ込ま ないように止水壁(鋼材パイル)を設置して地下水の流れをせき止めます。
そのため周辺一帯がせき止められた地下水の水位が上昇して行き場を失って軟 弱な地盤へ土砂と一緒に流れ込み、地下空間ができて陥没が起きたものと考えら れます。
その例が 2015 年 12 月 7 日に起きた名古屋駅前のシンフォニー豊田ビル工事現 場で起きました(添付資料を参照)
陥没場所はリニア中央新幹線の路線から 400m南の所です。地図参照 リニア工事は1キロ巾 6 メートル深さ 50m開削工事を行いますが同じように止水壁 を設置して工事が進められます。
(JR東海の説明) 「名古屋駅周辺は水でひたひたになっている所で、工事においては水を抜きながら 進める」としています

今回の工事からも象徴的に示していますが リニア工事によって地下水が抜け、駅 前周辺で陥没が起きる可能性があることを考えなければなりません。 

      
博多駅前で大規模な陥没事故が起きたが、名古屋駅前でも去年ビル建設現場で歩道の陥没事故が起きている。縦横4メートル深さ5メートルほどの穴が開いた。関係者によると、鋼材の打ち込みやセメントの流し込みが不十分で「空洞ができていた」という。(中日新聞)





2016年11月8日火曜日

「ストップ・リニア!訴訟の現況と展望」岡本浩明弁護士(リニア訴訟弁護団) 2016年11月26日リニア岐阜県民ネット



   主催 リニアを考える岐阜県民ネットワーク
         代表       庄司 善哉       
                  リニア訴訟岐阜事務局 原 重雄                         問い合わせ 090−2688−4399

2016年11月2日水曜日

リニア南アルプストンネル長野着工 地元大鹿村は観光に影(2016年11月2日中日新聞)

リニア南アトンネル長野着工 地元大鹿村は観光に影 2016/11/2 朝刊 東京・品川-名古屋間で二〇二七年の開業を目指すリニア中央新幹線計画で、JR東海は一日、最難関とされる「南アルプストンネル」長野工区の工事に着手した。現場の長野県大鹿村で起工式を催し、山田佳臣会長や阿部守一知事らが参加。柘植康英社長は「難しい工事だが、安全に乗り切りたい」と述べた。 トンネルの全長約二十五キロのうち、今回の長野工区は八・四キロ。 山梨県側に向かって掘り進め、二四年に掘削を終える予定。 工事で出る三百万立方メートルの土砂の処分先が決まっておらず、大量の工事車両で生活環境が悪化するのを心配する住民も多い。起工式会場の外では、反対する約四十人が集まり「説明責任が果たされていないのに着工するのはおかしい」などと抗議した。◆川魚養殖場閉鎖へ 露天風呂前ダンプ通過 JR東海が一日にリニア中央新幹線工事に着手した長野県大鹿村では、関連工事の期間中、大量の大型車両が村内を行き交う。村内の宿泊施設に川魚を提供する養殖場が立ち退きを迫られ、来年にも閉鎖される。観光への影響を心配する関係者は「貴重な地元産の食材も失われる」と危機感を抱く。 イワナやニジマスが元気に泳いでいた。南アルプスの麓にある大鹿村の中村養魚場。夫婦で営む中村和雄さん(67)は「川魚本来の味を楽しんでほしいとの思いで続けてきた」と語る。 最大で長さ二十メートル、幅一・八メートルの養殖池が三十面あり、卵から育てた川魚を旅館などに出荷。半世紀にわたって、村の主力産業の観光を支えてきた。 リニアへ電気を供給する変電所の予定地に組み込まれ、二年前にJR東海から用地買収の打診があった。旅館などから「なぜ養殖場が対象に」「続けてもらわないと困る」と応じないよう求める声が上がった。 しかし、中村さん夫妻は閉鎖を決めた。午前五時から働き、えさやりや出荷に追われて帰宅は午後十時。働きづめの両親を見てきた一人息子は「とても継げない」と村を離れた。中村さんは「水が変わると魚は育てられない。近くで土地を探したが断られた。しょうがない」とこぼす。 中村さんの養殖場から仕入れる大鹿村の旅館「赤石荘」は一年中、川魚で宿泊客をもてなし、特に夏場はイワナの刺し身が好評だ。経営する多田聡さん(43)は「閉鎖後は冷凍の魚を扱わざるを得ない。ぷりぷりの食感の刺し身はもう出せない」とため息をついた。 海水とほぼ同じ塩分濃度の温泉が目玉の旅館「湯元山塩館」を経営する平瀬定雄さん(48)は「露天風呂の目の前を工事のダンプが走る旅館もある」と不安を隠さない。 同館の宿泊客の九割が中京圏や首都圏など県外からで、川魚は地元産をPRできる数少ない食材だ。平瀬さんは「リニア工事で貴重な食材を奪われる。何とかならないか」と話す。 村観光協会は、観光客が減少した場合の補償や養殖場の代替施設を求めたが、JR東海は「考えていない」と応じた。
 (沢田佳孝)

2016年10月27日木曜日

リニアに公金投入 可決 わずか1日の審議 全額自己負担前提の工事認可 大前提崩れる 

衆議院国交委員会がわずか一日で審議打ち切りして可決、しかもJRの主体性を侵害するなという付帯決議のおまけつき。審議会の様子を訴訟事務局が報告してくれました。

2016年10月25日火曜日

”密室”での僅差の賛成 リニア工事着工、大鹿村議会同意(2016年10月22日中日新聞)


“密室”で僅差の賛成 リニア工事着工、大鹿村議会同意
「密室」での結論は賛成四、反対三の僅差だった-。工事車両による生活環境の悪化を懸 念する声は根強く、住民の賛否が割れるリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事。二十 一日、着工同意の是非を非公開で審議した大鹿村議会の判断は、身内の村議からも「村民の 反発が出る」と疑問の声が上がった。
村議八人が集まった村役場の一室では、近くに異例の規制線が張られ、一時間半の議論が 続けられた。複数の村議によると、途中まで賛否を保留する村議もおり、最後まで同意に至 るかは分からない状況だったという。
終了後に会見した柳島貞康村長と熊谷英俊議長は「(過去に)リニアを巡る発言から傍聴 人に激しく詰め寄られた議員がいた」として「自由に議論するため非公開とした」と説明し た。村役場に駆けつけた住民団体からは「密室での決定は住民軽視だ」と批判の声が上がっ た。非公開を巡っては村議の意見も割れた。
同意に反対した東村邦子村議(67)は「議論して悩んだ結論だという面が見えなくなっ てしまった」と非公開に疑問を呈した。同じく反対した河本明代村議(59)は「確認書の 公表からわずか一日余り。議会として村民への説明責任を果たしたとは言えない」と述べた。
一方、賛成した斎藤􏰀子村議(58)は非公開はやむを得ないとの立場。「村議も賛成、 反対の支持者がいて板挟みで心苦しさがある。熟慮の上での非公開だったのでは」と理解を 求めた。
◆知事、歓迎と注文
阿部守一知事は「着工が広く県の地域振興につながる第一歩となると期待している」と歓 迎する一方、JR東海に対し「大鹿村など関係する市町村の切実な要望に丁寧かつ誠実な対 応を求める」と注文した。
 (五十幡将之、沢田佳孝)

2016年10月23日日曜日

リニアに同意 民意をくみとったか 信濃毎日(2016年10月22日)社説

リニアに同意 民意をくみとったのか

 JR東海のリニア中央新幹線計画の南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)について、下伊那郡大鹿村と村議会が工事開始に同意することを決めた。

 これを受け、JRは11月1日に起工式を行うと発表している。10年余にわたって村民生活に影響を与える工事である。着工の前提となる確認書をJRと締結する前に、村と議会は内容を村民に十分に周知し、民意をくみとったのか。手続きへの疑問は残ったままだ。

 JRは本格着工する前提として「住民理解」が必要としつつ、理解を得たかどうかはJRが判断する考えを示してきた。村民には説明会の開催を理由に、JRが「理解を得た」と判断し着工するのではないかという不信感があった。

 そのため、村議会は3日、村議会と村長が同意を表明した後の工事開始をJRに求める意見書を提出している。工事内容に納得できるのか判断するのは村民である。意見書は当然の対応といえる。

 ただし、村と村議会には村民がJRの対応に納得したのか、見極める責任があったはずだ。

 JRの説明会では、出席者から工事に対する不安や疑問が出た。確認書はそれらに対するJRの回答でもある。それなのに村が確認書を公開したのは締結した後だ。これでは村民に異論があっても反映できない。さらに締結から同意表明まで、わずか2日である。

 議長はJRに意見書を出した後、「各議員で住民の意見をくみ取った上で、工事開始に同意できるか全村議で協議する」と話していた。この約束は守られたと言えないだろう。村政に対する不信も生みかねない。

 県内のリニア工事は、南アルプストンネルのほか、伊那山地トンネルや中央アルプストンネルといった長大トンネルが控えている。関係市町村が今後、同様の対応を続けると、住民と自治体、JRの信頼関係は築けない。

 JRもこれまでの対応を改める必要がある。大鹿村で最後に開いた説明会でも「住民理解」の考え方を巡り、村民から何度も疑問の声が出た。JRは「(手続き論で言えば)法律上はもう工事を進めていい状態になっている」と述べた。住民の不安と真摯(しんし)に向き合う姿勢があるのかが問われる。

 県内の関係自治体の首長には、JRの対応について「むしろ住民理解を遠ざける要因になっている」という見方がある。住民が理解し納得しなければ、予定通りに着工できたとしても工事を円滑に進めることは難しくなる。 

(10月22日)

2016年10月21日金曜日

同意の判断どう説明 大鹿村がリニア工事確認書締結(2016年10月20日中日新聞)

同意の判断どう説明 大鹿村がリニア工事確認書締結

写真
 大鹿村が十九日にリニア中央新幹線南アルプストンネル着工の前提としていた確認書を締結したことで、JR東海の工事が現実に進む。確認書の「承認」を非公開で決めた村議会を問題視する声もあり、村や村議会が、着工同意の判断をどう説明するか注目される。
 締結を受け、村は確認書を公表した。村議会が修正を求めていた「(村民などからの)苦情を解決するため、追加の環境保全措置をとる」との文面も追加された。
 熊谷英俊村議長は「村への影響などは対応するとJRに受け入れてもらった」と話した。一方、リニア工事に反対する住民団体「大鹿リニアを止める実行委員会」の前島久美さん(34)は「努力義務にとどまり、生活を守る範囲にはなっていない」と述べた。
(沢田佳孝、服部桃)
 

2016年10月17日月曜日

ウラン鉱床点在、生活道路に10トントラック一日160台 リニア工事、拭えぬ住民不安(2016年10月17日中日新聞岐阜県版)


■壊される原風景

 森や田んぼが広がり、静寂の中に、鳥や虫の鳴き声が聞こえる。七十八世帯が暮らす日吉町南垣外は野生の動植物にあふれ、瑞浪市でも、自然豊かな場所として知られる。
 JR東海は、この地域に約七・四キロの地下トンネルと、地下と地上とを斜坑でつなぐ非常口を設けるほか、発生する残土の埋設を計画。すでに工事用道路や歩道の整備などの準備工事に着手しており、今年中に起工式を行い、来夏にトンネル工事を始める予定だ。
 計画によると、南垣外工区では、十トントラックなどの工事車両の通行が一日平均で最大百六十台に上る。百三十万立方メートルの残土が出ると想定し、このうち八割強の残土を同工区に埋め立てる。残りの二割弱の残土の行き先は、まだ決まっていない。

■内心は全員反対

 地元住民は、二〇一四年十二月、JR東海が同町で開いた地元説明会で、初めて計画の内容を知ったという。一年後の一五年十二月に南垣外の自治会でリニア対策委員会を編成。リニア工事に向けた地元の要望や意見、問題をまとめた。
 自治会が「反対はしない」との方針を決めたのは今年一月。自治会長の熊谷盛治さん(65)は「理由は、国家的プロジェクトに反対するのは現実的ではないに尽きる。心の中ではもちろん、全員が反対している。住民には何のメリットもなく、迷惑でしかない。だが、反対闘争をすれば、みな疲弊してしまう。苦渋の選択だった」と打ち明けた。

■安心安全求める

 JR東海と住民の意見交換会は、一五年十一月から今年九月まで四回あった。日吉町周辺には、ウラン鉱床が点在していたり、狭い生活道路の市道を十トントラックが走ったりするため、住民はこれまで、具体的な対策について要望を出してきた。
 今月二、六日には、県内で初めて、本格的なトンネル工事説明会が日吉町で開かれ、計百四十人以上が参加した。関係者以外には非公開で行われ、説明会後、JR東海の中央新幹線岐阜工事事務所の渡辺隆所長は「生活道路の安全対策やウラン鉱床を心配する声が上がった。だが、万全の管理体制で進めるので、安全は確保できると思う」と話した。
 しかし、地元住民の多くは「説明は十分ではない」と受け取る。小学六年生の男児を育てる会社員の女性(49)は「息子が大きくなって、一度出て行っても、また戻ってきたいと思えるような、ふるさとの自然を残しておきたい。本当はこの自然を壊したくない」と憤りを示す。熊谷さんは「今後も意見交換会を開いて、生活の安心と安全を守れるよう交渉を続けたい」と話した。

 (篠塚辰徳)
 <リニア中央新幹線>2027年の開業を目指し、東京・品川-名古屋間の約285キロを結ぶ。県内の路線は2割弱。県内では岐阜県駅と中部総合車両基地、変電施設2カ所、山岳部の非常口7カ所を設ける。

2016年10月9日日曜日

リニア工事名城非常口新設設計・施工(日刊建設工業新聞2016年4月7日)

 2016年10月8日春日井リニアを問う会より提供

 「春日井リニアを問う会」事務局の川本です
名城非常口 地中連続壁の工事期間2年間
ミキサー車月に1500台から600台と聞きました
計算したら完成までに4740台になる(推測)
工事説明会で地元住民の発言
「道路に止めてダンプが待機して電話や無線でどうぞ、どうぞと、
生コン車は特にエンジン掛けたままでないと生コンが固まっちゃうので
いつもミキサー回したままですよ。排気ガスすごいですよ」

現在工事進んでおり 掘削土は隣に積み置かれています。
この間の残土は出る量は少ないので積み置きが可能なのか(推測)
その後掘削工事が本格的になる(平成30年度)
掘削土平成30年度に瀬戸市珪砂組合に運び込まれます。
では ごきげんよう!
川本 正彦  〒486-0855 春日井市関田町3丁目117番地1





    
    <名城非常口地中連続壁 工法.pdf><名城非常口 地中連続壁にミキサー車完成まで4740台が出入り.pdf>

2016年10月8日土曜日

リニア工事にともなう環境影響調査実行委員会が行う水質検査(2016年10月12日、御嵩中公民館に午前10時集合)



リニア工事にともなう環境影響調査




 第2回リニア工事のともなう環境影響調査

                  リニア工事のともなう環境影響調査実行委員会
                  事務局:可児 090-7860-4898

 リニア工事のともなう環境影響調査実行委員会は、これまで3回にわたり調査について検討し、2016511日(月)10時から御嵩町・可児市・多治見市における調査箇所を決めるため事前調査を行いました。第2回調査では、各地域で第1回目の水質調査を実施します。

調査日時場所
 20161012日(水)御嵩町中公民館集合
調査箇所(予定)
 御嵩町 3カ所 ①地上部分 ②ため池下 ③ハナノキ群ゴルフ場付近 
 可児市 3カ所 ①久々利地域 ②大森地内 ③可児川
 多治見市 2カ所 ①根本駅 ②その他
調査員(敬称略)
 大沼、籠橋、梅田、松本、長谷川、桑山、可児 
当日の行程
 10時 大沼さんから調査のポイントをレクチャー その後、御嵩町の現場で調査開始
    御嵩町・可児市・多治見市又はその逆行程で調査
 16時 調査後、調査についての総括と今後の進め方の確認
なお、雨天の場合は公民館又は籠橋さんの自宅で大沼講師による学習会をする。

当日の準備品と担当

品目
担当
バケツ(57L)~10mのロープを付ける。出来れば、取っ手の付け根に重り(バケツが水面で傾くように。鉛は不可。ステンレスのナットのようなものが良い)
梅田
手つきビーカーのようなもの(500mLくらい)~ポリビンへのサンプル注入に使用。湧水などの採取に使用。
梅田
小ビーカー~パックテストなどでサンプル吸い込みに使用
大沼
灯油用手動ポンプ(新品)~湧水など少量の水を採取
可児
温度計~水温などの測定
梅田
電気伝導度計
大沼
pH計(比色式、または電極式)
大沼
パックテスト(ホウ素用、フッ素用)
可児
ポリビン(100mL)~地点数分、重金属測定用サンプル用
梅田・大沼
10
略地図(採水地点を網羅した略地図を作成~地点名を決めておく)
全員
11
野帳と筆記具
可児、筆記は各自
12
カメラ
可児、
13
スーパー買い物籠~これらの道具類を入れて現場まで運ぶのに便利
可児
14
電気伝導度とpH(電極式)は、籠橋さんがお持ちだったような
籠橋