2017年12月21日木曜日

ゼネコン4社、発注予定5件も談合 リニア工事(2017年12月21日中日新聞)

ゼネコン4社、発注予定5件も談合か リニア工事 

2017/12/21 朝刊
 リニア中央新幹線の工事を巡る談合事件で、大手ゼネコン四社が、既に受注している十五件に加え、今後発注される予定で現在入札手続き中の五件でも受注調整をしていた疑いのあることが、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は四社幹部らの任意聴取を進め、ゼネコン間の具体的なやりとりを詳しく調べる。
 JR東海は二〇一五年以降、トンネルや駅、非常口の新設といった計二十二件の工事契約を締結。うち十五件は、スーパーゼネコンと呼ばれる大林組、鹿島、清水建設、大成建設の大手四社が代表の共同企業体(JV)が三、四件ずつ受注している。
 さらに、神領(じんりょう)非常口(愛知)、第一中京圏トンネル大森工区(岐阜)、第一中京圏トンネル坂下西工区(愛知)、第一首都圏トンネル北品川工区(東京、神奈川)、国道16号交差部トンネル(神奈川)の五件の工事は現在、入札手続きが進められている。
 特捜部は、四社の担当者が既に契約済みの十五件だけでなく、受注企業が決まっていない五件についても受注予定者や入札価格を協議していた可能性があるとみて捜査している。
 JR東海は、この五件以外に今後発注する予定の工事件数を明らかにしていないが、全体の事業計画では、相模原市、甲府市、長野県飯田市などに建設する中間駅のほか、トンネル四十三本、非常口四十七カ所を新設するとしている。
 ゼネコン関係者によると、契約済みの十五件のうちリニア名古屋駅の新設工事では、当初本命視されていた大成建設が受注せず、大林組のJVが受注しており、特捜部が背景を調べている。

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