2015年7月23日木曜日

ここが問題 リニア新幹線(2015年7月23日春日井リニアを問う会→リニアを考える可児の会)

春日井リニアを問う会から送られてきました。


ここが問題 リニア新幹線
2015.7.25発行 NO.34 リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会 web-asao.jp/hp/linear

東海道新幹線で焼身自殺、煙を吸って女性が死亡、26人が負傷 難燃材も燃える?排煙設備なし~リニアの安全対策は大丈夫か?

 6月30日午前11時半ごろ、新横浜―小田原間を走行してい た東海道新幹線下りの先頭車両最前部で、男が焼身自殺をは かり、男は死亡、逃げようとした女性も煙に巻き込まれ亡くなっ た。多数の乗客を巻き込むおそれが強いにもかかわらず、床に 油をまいて身勝手な行為に及んだ男は許せないが、今回の事 件は高速鉄道の安全問題について多くの課題を突き付ける結 果となった。リニアの安全性に疑問を持つ利用者にも教訓とす べき点を含んでいる。
事件があった のぞみ225号には およそ800人の乗客がいた。 運転士は緊急停止をさせたが、乗客は後部車両に避難、逃げ 遅れた女性が死亡し、煙を吸った乗客26人が重軽傷を負った。 朝日新聞によれば、東海道新幹線では、一部の車両を除き、火 災をただちに乗務員に伝える手段が無いという。車内には排煙 装置が無く、空気は下から天井に流れるようになっているため 煙の逃げ場が無く、それも短時間に広がったため、多くの被害 者が出たと見られる。また、天井は不燃性、床や座席は難燃性 の素材を使用しているが、火災の高温にずっと耐えられるのか疑問だ。
過去にも、中央西線で今回同様の焼身自殺があり(2003年8月30日)、JR石勝線特急列車脱線火 災事故(2011年5月27日)、青函トンネル事故(2015年4月12日)など火災や煙に関係した鉄道事故 が相次いでいる。東海道新幹線の今回の事件で明らかになったのは、

① 乗客の放火など外部要因により 思いもよらない惨事につながる可能性があること、
② 高速鉄道では乗務員や運転士が火災の発生に気 づくのが遅れ、停車させるまでに時間
  がかかり、避難が遅れるおそれがあること、
③ 対策として防犯カメラ の設置、制服姿の警備員による巡回も行なわれていたが、それ
  が防止策にならなかったことなどが挙げ られる。東海道新幹線の倍のスピードで走行
  するリニア新幹線の安全対策を見ると、「乗客の安全は鉄 道会社の最大の使命」とい
  うことが虚ろに聞こえる。運転士はいない、車掌は3人程度でどうやって事故 発生を
  感知し安全に停車できるのか。中央管制室で事故状況を直ちに判断して安全な措置が
  とれるとは 思えない。これまでの説明会でJR東海は、「一人の死者も出していない東
  海道新幹線の安全技術を踏襲 するので、事故は起きない」とし、万が一、トンネル内
  での車両火災が起きた場合には、その場で消火せ ず最寄りの駅まで走行し、乗客を避
  難させると言っている。車両が止まった場合には車外に出て風上の非常口まで歩いて
  避難するとJR東海は説明していた。もしリニアが、外部要因を含め、トンネル内で火
  災 事故を起こした場合、1000人の乗客の助け合いに頼るような避難対策では防げない
  ことは明らかだ。英 仏海峡をくぐるユーロスターやスペインのAVEなどヨーロッパの
  高速鉄道ではX線による手荷物検査を実 施している。中間駅に駅員もいないリニアは
  テロなどの「悪意」を防げないだろう。




0 件のコメント:

コメントを投稿