2015年10月26日月曜日

環境破壊招くリニア新幹線 大義ない巨大開発は中止を(しんぶん赤旗2015年10月25日)

10月24日名古屋で開かれた「リニア中央新幹線問題を考えるつどい」は大きな会場が開会前に満杯となり、補充された椅子もすぐに空きがなくなるほどでした。橋山禮治郎さんは、「経済・採算性・技術・安全性、環境保全のどれをとっても時代遅れ.目的もクルクル変わっていると批判、 自然保護協会の辻村千尋さんは、地震を引き起こす活断層を貫くトンネル工事にふれ、走らせることは危険きわまりない、環境評価で問題視してないのは根拠がない、安全性を評価し直すべきであると語り、日本科学者会議の長田好弘さんは、技術的に一番のネックは路線上に数十万個を敷き詰めるため電気を一番食う地上コイルだ時速500キロを維持する保守管理が大変、残土問題など未解決の問題ばかり、中止・撤退する以外にないと語りました。


環境破壊招くリニア新幹線 大義ない巨大開発は中止を

日本共産党が名古屋でつどい 沿線住民ら一堂に

日本共産党は24日、「リニア中央新幹線問題を考えるつどい」を名古屋市内で開きました。計画沿線の住民や自治体関係者が一堂に会し、国土交通省が認可し、JR東海が用地買収に着手した9兆円を超える巨大開発の大義のなさを告発し、たたかいを交流しました。


写真
(写真)会場いっぱいに集まった「リニア中央新幹線問題」を考えるつどい=24日、名古屋市内
 あいさつした畑野君枝衆院議員は、リニア新幹線は必要性もなく自然・生活環境破壊を招くものであり、「国家プロジェクト」と呼ぶ安倍政権の姿勢を批判。ズサンな環境影響調査で住民をあざむくJR東海に対し住民運動が広がっていることにふれ、建設中止、自然・生活環境守るたたかいを訴えました。
 シンポジウムでは、3人のパネリストが発言。橋山禮治郎・千葉商科大学大学院元教授は、「経済性、技術、環境保全性が欠如している。災害時の輸送代替という目的も成り立たず、“四面楚歌(しめんそか)”だ。立ち止まって見直すのは政治の責任だ」とのべました。
 自然保護協会の辻村千尋さんは活断層を貫く危険性を指摘し、「リニアはやめて、活断層を横切る構造物の安全性を評価し直すことが必要だ」と強調。「自然環境を壊すことは文化、人間のつながりを壊すことになる」と強調しました。
 日本科学者会議の長田好弘リニア研究連絡委員会代表は、トンネル工事や超電導技術について、「技術・信頼性・安全性が確保されておらず、環境破壊もはかりしれない。中止・撤退する以外にない」と強調しました。
 各地の住民や地方議員、専門家ら10人が報告。「“頼んでもいないのに稲作農家が何でこんなリスクを負わされるのか”と地域あげて怒り、測量もさせていない」(岐阜県恵那市の市議)、「環境影響評価は場所も明記しないズサンなものだ。5000人が不服審査を出しており、認可撤回訴訟を起こす」(ストップ・リニア訴訟弁護団)と語りました。畑野氏と本村伸子、藤野保史の両衆院議員、辰巳孝太郎参院議員が出席しました。
 リニア中央新幹線 東京・品川―名古屋間で2027年開業を目指すJR東海の計画。路線の8割以上を地下トンネルで結び、南アルプス直下に大穴を開けるなど、9兆円を超える超巨大計画。45年には大阪までの延伸を狙う安倍政権は「成長戦略」に位置づけ、太田昭宏国交相(当時)が2014年10月に工事実施計画を認可

2015年10月23日金曜日

官庁街の真ん中に直径30メートル非常口(2015年10月20中日新聞)

この名城小公園は、官庁街ではたらく公務員たちの唯一のいこいの場所であり、健康維持のための運動のできる場所である。かって、この公園を潰して裁判所の新庁舎を造りたいと最高裁が名古屋市に要求したが、名古屋市は、この地域の官庁に勤める公務員労働組合の反対に押されて、この小公園を潰すことに反対し、結局現在の名古屋高裁の場所(ここも公園だった)になったという経過がある。リニアの脱出口をつくるために、官庁街のサラリーマンの唯一の健康維持の場所を奪うことになるのである。すでにリニア工事のために現場の地下埋没遺跡の調査が行われ、公園の使用が禁止されている。名古屋市は、一企業の一方的な企業活動によって市民のための公園がなくなってもかまわないと考えているのだろうか。







2015年10月22日木曜日

官庁街い直径30メートル非常口(2015年10月22日中日新聞)

<街が変わる> 官庁街に直径30メートル非常口 

2015/10/22  中日新聞
 ルートの九割近くがトンネル内を走るリニア中央新幹線は、万一の火災や事故に備えて数キロごとに非常口が造られる。その一つは、名古屋市中区三の丸の官庁街の真ん中に出現する「名城非常口」。深さ七十メートル、直径三十メートルという巨大な円筒形が、地下を走るリニアのトンネルと地上をエレベーターなどで結ぶ。現地では、工事に向けて名古屋城三の丸遺跡の発掘調査が進められており、遺跡が埋め戻された後に着工する。二十四日には、既に終わった調査について市民向けの現地説明会がある。
 非常口は都市部では五キロごと、山間部では四キロごとに設置。リニアがトンネル内で停止してしまった場合、乗客はリニアが走るガイドウエーの下にある通路に降り、最寄りの非常口へと歩いて避難し、エレベーターや階段で地上に向かう。
 名城非常口の予定地は、愛知県警本部の東隣にある小公園。非常時には、静かな官庁街の一角に突然、何百人もの乗客がぞろぞろと姿を現す可能性がある。
 名古屋駅に最も近い名城非常口のほか、愛知県内では、勝川、神領など計五カ所を計画。都市部の非常口は換気や消音の設備もあり、列車の通過に合わせて内部でふたが閉じられる。このため、地上では騒音や振動などは感じられないという。
 工事は、まず非常口を掘削してから、横に向けてリニアのトンネルを掘っていく。工事で発生した土を非常口から出しながら工事を進めていく方式だ。名城非常口分だけでも百二十万立方メートルの土の搬出が想定されている。現在、工事業者の選定作業が行われている。
 工事に伴う遺跡調査は今年四月から始まり、江戸時代の調査が終わった。付家老・竹腰家の屋敷などがあった場所で、南北に走る道路跡や井戸、ごみ穴などが見つかっている。ごみ穴からは食器や人形など大量の生活用品が見つかった。珍しい犬の人形なども。現在は、戦国時代の那古野(なごや)城などの調査が続く。年内には調査をほぼ終える予定で、遺跡が埋め戻されていよいよ非常口の工事が始まる。
 名古屋市教委は今月二十四日午後一~三時、発掘調査の現地説明会を行う。申し込み不要。前日午後五時半までの問い合わせは、市教委文化財保護室=電052(962)7021=へ。雨の場合は二十五日の同じ時間に順延する。
 (社会部・吉枝道生)

2015年10月18日日曜日

リニア 名駅周辺 地下買収へ始動(2015年10月18日中日新聞) 糸魚川淳二さん講演会(リニアを考える可児の会)

リニア 名駅周辺 権利者1000人か 地下買収へ始動

file:///Users/hitoshi65/Library/Containers/com.apple.mail/Data/Library/Mail%20Downloads/CD9AD8D9-7689-490C-85EC-2A1F145B448D/2015年10月18日中日新聞「リニア路線%E3%80%80ビル建設に制約」.pdf
 (上記で検索してください。)


2015年10月18日、可児市桜ヶ丘公民館で、「可児市におけるリニア新幹線ー地質・水資源・景観などー(糸魚川淳二 名古屋大学名誉教授 専門地質学、古生物学など)の講演が行われ30人が参加しました。主催 リニアを考える可児の会。
 
 東濃・濃尾を中心とした自然(地形、地質、植生)を詳しく解説、自然豊かな環境を破壊するリニア計画の必要性を否定し、人と自然が作りあげた豊かな環境に支えられて人は生きている。リニアを造るとは、他の大切なものを壊すこと、造ったものはいつか壊れる。リニアは必要でない。と強調し、
 リニアの問題点を 
① 活断層と災害 
② ウラン鉱床や亜炭坑跡 
③ 水資源と湿地(川、谷、湧水湿地、灌漑用ため池、用水などを自然のしくみと人間の知恵の組み合わせて利用、トンネルによって地下水・地表水・湿地がどう変わるか 
④ 植生(湿地消失によるハナノキ・シデコブシ自生地への影響
⑤ 景観と環境(東濃・中濃地方の景観は、バランスの良い地形 よい自然とよい社会環境 里と里山)
環境(東濃・中濃地方は、災害が少ない 植生が多様 バランスのとれた自然 人間にとってよい環境
こうした、よい景観・環境が壊される(里・里山の破壊)
⑥ 工事に伴う問題(トンネル残土 騒音 粉塵 交通量など) 電磁波 騒音 電力資源など
の諸点で、説明し、
可児市の問題点として
① なぜ大萱地区が地表か?
② 景観・環境への影響、特に古窯群(産業遺跡)との関連 騒音
③ 水環境への影響 美濃帯(中生層)の岩石は破砕されている 湿地性植物への影響
④ 華立断層の活動は?
⑤ 工事中の諸問題 トンネル残土は何処に?
⑥ ウラン鉱床
などが指摘されました。

2015年10月9日金曜日

リニア 中津川→南木曽 土中に放射性物質か リニアを考える岐阜県民ネット調査要請

2015年10月8日中日新聞 

1958年当時の通産省所管の地質調査所の報告書のよると、放射能検出機を積んだ車で各地の道路を走って核原料資源を調べた際、木曽南部や中津川市の木曽川沿いなどで強い放射能を検出したと記されている。
また、日本応用地質学会が発行する「応用地質」に93年に載った論文では、農水省農業工学研究所の研究者らが中津川市の高土幾山(たかときやま)の西側で、阿寺断層の土壌中からウランが核分裂して発生するラドン222を検出したという。
リニア岐阜県民ネットでは、JRに対し、追加調査を要請した。
詳しくは、ブログ「東濃リニア通信」を参照。


file:///Users/hitoshi65/Pictures/iPhoto%20Library/Previews/2015/10/09/20151009-084642/HWgGXdJvR4OGjm5VXrDHqg/IMG_2995.JPG
 これで検索してください

2015年10月8日木曜日

リニア工事、ゼネコンとの交渉難航(日刊工業新聞2015年10月6日)

春日井リニアを問う会→リニア可児の会へ送られてきました。
日刊工業新聞(2105年10月6日)に記事。


file:///Users/hitoshi65/Library/Containers/com.apple.mail/Data/Library/Mail%20Downloads/4EDC934B-3C3B-48D0-9AE1-1A2991A92E1A/JR東海のリニア、ゼネコンとの交渉が難航.pdf
 (これで検索してください)

2015年10月4日日曜日

2015年10月24日 リニア新幹線問題シンポジュウムと運動の交流会がウイルあいちで開かれます


「リニア中央新幹線問題」を考えるつどい
  〜シンポジュウムと運動の交流〜
          主催:日本共産党中央委員会

  日時 2015年10月24日(土)
      開場13:00〜17:00
   場所 ウイルあいち大会議室
主催者あいさつ  小池 晃
  
☆ 第1部 シンポジュウム ー交通政策・経済性などリニア新幹線はそもそも必要か、
   自然・生活環境にどのような影響を及ぼすか、技術・安全性は確保出来るか など
     橋山禮次郎  千葉商科大学院客員教授。アラバマ大名誉教授
     辻村千尋   日本自然保護協会 自然保護部 保護室主任
     長田好弘   日本科学者会議リニア研究連絡委員会代表

☆ 第2部  運動の交流
     沿線自治体・JR職場・環境保全の視点から
     中間駅・車両基地・非常口・残土搬出ルート周辺の地域住民の取り組みなど

リニア中央新幹線は、南アルプスや大深度地下など86%がトンネルと いう経験したことのない、今世紀最大、9兆円超にのぼる巨大開発事業で水枯れ、膨大な発生残土処理など自然・生活環境への悪影響が懸念され、 沿線住民の不安や疑問が高まっています.
 しかし、JR東海は、工事実施計画の認可後、不十分な事業説明会、用 地買収に向けた測量の実施など、傲慢で不誠実な態度をとり続けています。
これに対し、工事実施計画認可取り消しを求める異議申し立てや、立木 トラストなど、市民・住民の運動がひろがっています。こうした取り組み を交流・共有し、今後の課題を明らかにするため、「つどい」が開催されます。ぜひご参加ください。



橋山禮次郎 千葉商科大大学院客員教授、アラバマ大名誉教授 辻村千尋 日本自然保護協会 自然保護部 保護室主任 長田好弘 日本科学者会議リニア研究連絡委員会代表
・沿線自治体・JR職場・環境保全の視点から ・中間駅・車両基地、非常口・残土搬出ルート周辺の地域住民の取り組みなど
―――リニア新幹線ルート沿線各地の住民運動や地方議員などから運動の経験交流

*参加者の意見交換会*
  18:30〜 つどい終了後同一会場にて参加者の意見交換会があります。