2015年12月13日日曜日
2015年11月25日水曜日
主張/リニア新幹線工事/異論置き去りでの強行やめよ(2015年11月24日しんぶん赤旗)
JR東海がすすめているリニア中央新幹線事業について、予定ルートの沿線住民などから不安や疑問が相次いでいます。事業着工を認可した国土交通省にたいする住民の異議申し立ては約5000件に達し、新たに認可取り消しを求める行政訴訟を起こす動きもあります。JR東海が行っている地元関係者への説明会でも懸念の声は根強く出されています。異論を置き去りにしたまま、工事を推し進めることは許されません。
相次ぐ不安と疑問の声
リニア中央新幹線は、2027年に品川(東京)―名古屋で開業し、45年に大阪まで延伸させる計画です。ルートの8割以上は地下のトンネルで結ぶという、日本の開発史上前例のない未曽有の超巨大開発です。南アルプスをはじめルート予定地では自然・生活環境の深刻な破壊を引き起こすことが指摘され、環境相からも「相当な環境負荷が生じる」などと異例の意見がついている事業です。
JR東海は不安や疑問にまともにこたえないまま昨年、品川―名古屋間の着工認可を申請し、国交省は昨年10月に着工を認可しました。これを受けJR東海は本格的な着工へ向け大手ゼネコンへの工事発注、用地取得のための地元説明会などをすすめています。
しかし、南アルプス工事の関係自治体で今月開かれた説明会でも、観光や生活への影響、トンネル工事で発生する大量の残土搬出などについて多くの意見が出され、不安と懸念の強さを浮き彫りにしています。関係住民にきちんと説明されない地域もあり、JR東海の対応への不信も募っています。
沿線7都県(東京、神奈川、山梨、静岡、長野、岐阜、愛知)の全関連自治体で行った日本共産党国会議員団の現地調査では、住民や自治体関係者から不安と疑問の声が次々寄せられました。動植物や生態系への影響、河川の水枯れ、1日1000台規模の工事車両の往来による生活環境破壊、膨大に排出される残土の置き場確保とその安全性、住居移転など深刻な問題だらけであることは明らかです。JR東海の計画を、まともにチェックすることなくゴーサインを出した国交省の責任は重大です。
従来の新幹線と全く異なる超電導磁石という新技術で車体を軌道上に浮かせ、運転士を置かないで最高時速約500キロの猛スピードで走らせる構想自体への疑問もぬぐえません。事故や災害の時にトンネルから乗客をどのように避難させるのか。発生する電磁波は人体にどう影響するのか。約9兆円の事業費はさらに膨張することも見込まれるのにJR東海だけでその負担が賄えるのか―。問題山積のリニアを「成長のチャンス」と推進する安倍晋三政権の姿勢は異常です。
国民的な議論こそ必要
リニア計画は、国民の切実な要求から出発したものではありません。むしろ人口減少社会に向かう日本にとって新たな「お荷物」を抱え込むことへの危ぐの声が上がっています。膨大な電力が必要なリニアは原発ゼロ・省エネルギーを求める世論に逆行しています。
いま必要なのは国会をはじめとする国民的な議論です。一度壊された自然や国土は元に戻すことはできません。本格着工や工事推進に向けて「見切り発車」することは、取り返しのつかない重大な禍根を将来に残すだけです。
2015年11月20日金曜日
2015年11月12日木曜日
笛吹市におけるリニア山梨実験線がもたらした生活環境と自然環境の破壊について(2015年11月11日、春日井リニアを問う会→春日井リニアを考える会)
春日井リニアを問う会事務局の川本さんから、(日本共産党春日井市議団伊藤健治議員の報告書を元に川本さんが再起草した文書がメールされてきましたので、掲載します。
日本共産党市議会議員団 行政調査報告
山梨県笛吹市における
リニア新幹線事業に係る諸問題への対応
日時 2015年10月14日 調査先 山梨県笛吹市 報告者 伊藤 建治
2007 年(平成 19 年)から笛吹市内でリニア本線工事が実施され、2010 年(平成 22 年)に工事完了。
工事着手から現在に至るまでに様々な問題が発生しており、その内容を調査した。
水の問題
トンネルからの発生水(トンネル湧水) リニアトンネルが水脈にあたりトンネルから水が発生している。
発生量:御坂町上黒駒 9~10 トン/分 御坂町大野寺 3~ 4 トン/分(写真は上黒駒)
普通の川の写真のように見えるが、これはトン ネルが水脈にぶつかった為に発生している水(ト ンネル湧水)の排水のために作られた水路で流れ ている水は 100%トンネル湧水。
今後この水は出続ける。笛吹市では高い位置か らのトンネルからの排水で、トンネルからは自然 流下にて出され、河川まで運ばれる。(春日井にお いては、地下で発生し、それをポンプアップにて 排水することになると思われる)
トンネル湧水は排水前処理されず、発生水がそ のまま河川に放流される。幸い水質に問題はない ものの、水の利用価値はない(一部農業用水に充てている。詳細は後述)とのこと。
リニアの水として売ってはどうかとのアイデアもあったが、水脈から直接汲み上げた水でなければ飲料 水としての商品価値はないらしい。
排水箇所の河川では排水能力を計算し、トンネル湧水を受け入れても、雨水排水に影響しないよう改修 が実施されている。
発生箇所はトンネルから 2 km~3 kmほどの範囲で発生している。トンネルよりも下流域に現象が多かっ たものの、一部上流においても枯渇が発生している。
事業者(鉄道・運輸機構)の事前調査は 2 km圏内で予定されていたが、笛吹市からの申し入れにより、
3 km圏内に範囲を拡大したものの、井戸枯れはこの範囲を超えて発生している。
よって、事前の調査は、広範囲に実施したほうがよいとのアドバイスを受けた。
井戸の枯渇には井戸の堀り直しや、上水道が近くまで来ている箇所については上水道への切り替えで対応したとのこと。応急対策は迅速に実施されたため、市民生活には大きな影響は出なかった。
沢枯れは河川 2 系統、天川(テカワ)、金川(カネガワ)が減水している。(枯渇に近い状態)
農業用水を取水していた農地が影響を受けたが、トンネル湧水をポンプアップによって汲み上げる渇水
残土量 160 万立方m 埋め立て面積 21.8 ヘクタール
残土によって生じた広大な土地は、山梨県は宅地として開発する計画があったが、計画は中止となり、
いまだ利用方法が決まっていない。(市内で実施された自転車競技大会の臨時駐車場として重宝したとの
こと) 場所によってはかなりの雑草が繁茂しており、雑然としていた。
所感
水の問題
トンネルからの発生水(トンネル湧水) リニアトンネルが水脈にあたりトンネルから水が発生している。
発生量:御坂町上黒駒 9~10 トン/分 御坂町大野寺 3~ 4 トン/分(写真は上黒駒)
普通の川の写真のように見えるが、これはトン ネルが水脈にぶつかった為に発生している水(ト ンネル湧水)の排水のために作られた水路で流れ ている水は 100%トンネル湧水。
今後この水は出続ける。笛吹市では高い位置か らのトンネルからの排水で、トンネルからは自然 流下にて出され、河川まで運ばれる。(春日井にお いては、地下で発生し、それをポンプアップにて 排水することになると思われる)
トンネル湧水は排水前処理されず、発生水がそ のまま河川に放流される。幸い水質に問題はない ものの、水の利用価値はない(一部農業用水に充てている。詳細は後述)とのこと。
リニアの水として売ってはどうかとのアイデアもあったが、水脈から直接汲み上げた水でなければ飲料 水としての商品価値はないらしい。
排水箇所の河川では排水能力を計算し、トンネル湧水を受け入れても、雨水排水に影響しないよう改修 が実施されている。
井戸枯れ・沢枯れについて
山村集落の簡易水道の水源となっていた井戸、8 地区 10 ケ所が枯渇している。
発生箇所はトンネルから 2 km~3 kmほどの範囲で発生している。トンネルよりも下流域に現象が多かっ たものの、一部上流においても枯渇が発生している。
補償や、畑灌(はたかん・農業用水用の水道)の整備で対応が行われた。
ただし、ポンプアップに必要な設備、電気代等の運転コストの補償が実施されるのは 30 年間のみ、と
のこと。30 年後には、利用者が自分で管理しなければならない(鉄道法による) これらの問題発生の通報は、笛吹市が窓口となり、事業者に対応を求めた。
トンネル工事時の諸問題
工事車両による影響
土砂運搬ダンプはピーク時で 450 台/日が通行しており、様々な影響が発生した。
笛吹市においては、土砂運搬ダンプのルートは広域農道などを主なルートとし市街地の通行はほとんど なかったので、市民生活への影響は抑えることができたとのこと。
以下、生じた影響の詳細
騒音・振動
トンネル掘削工事による騒音や振動の影響はほとんどなかったが、トンネル発生土を運搬する車両(土 砂運搬ダンプ)による振動の影響があった。 道路の損壊、家屋や門塀のひび割れ等。いずれも補償で修復がなされている。
ただし、道路の補修(オーバーレイ)については、土砂処分場に向かう往路側の車線の損壊がひどい場所 にのみ実施され、道路がつぎはぎだらけになってしまった。補修の方法についても市道の整備基準に合致 したものではなく、1 年もしないうちにクラック(割れ目)が生じている。
道路補修についての協定は、詳細内容を取り決めておらず、上記のような応急手当程度の補修や、最終 的にやってもらえないまま撤去されたものもあり、それについては笛吹市の単費にて補修工事などの後処 理を行っている。
交通安全
すべての車両に通し番号を表記させ、問題等があれば通報し指導する体制がとられた。
速度は 30 km/h に制限、歩行者に対してクラクション(警笛)は絶対鳴らさない。交通誘導員も、歩行者優 先を徹底 笛吹市の窓口には毎日なにがしかの通報が寄せられ、事業者への指導を徹底した。
残土処理について
工事発生土(残土)は県有地になっている境川の二つ沢(ハザマン沢、八乙女沢、いずれも笛吹市内)に埋め 立てて処分した。
のこと。30 年後には、利用者が自分で管理しなければならない(鉄道法による) これらの問題発生の通報は、笛吹市が窓口となり、事業者に対応を求めた。
トンネル工事時の諸問題
工事車両による影響
土砂運搬ダンプはピーク時で 450 台/日が通行しており、様々な影響が発生した。
笛吹市においては、土砂運搬ダンプのルートは広域農道などを主なルートとし市街地の通行はほとんど なかったので、市民生活への影響は抑えることができたとのこと。
以下、生じた影響の詳細
騒音・振動
トンネル掘削工事による騒音や振動の影響はほとんどなかったが、トンネル発生土を運搬する車両(土 砂運搬ダンプ)による振動の影響があった。 道路の損壊、家屋や門塀のひび割れ等。いずれも補償で修復がなされている。
ただし、道路の補修(オーバーレイ)については、土砂処分場に向かう往路側の車線の損壊がひどい場所 にのみ実施され、道路がつぎはぎだらけになってしまった。補修の方法についても市道の整備基準に合致 したものではなく、1 年もしないうちにクラック(割れ目)が生じている。
道路補修についての協定は、詳細内容を取り決めておらず、上記のような応急手当程度の補修や、最終 的にやってもらえないまま撤去されたものもあり、それについては笛吹市の単費にて補修工事などの後処 理を行っている。
交通安全
すべての車両に通し番号を表記させ、問題等があれば通報し指導する体制がとられた。
速度は 30 km/h に制限、歩行者に対してクラクション(警笛)は絶対鳴らさない。交通誘導員も、歩行者優 先を徹底 笛吹市の窓口には毎日なにがしかの通報が寄せられ、事業者への指導を徹底した。
残土処理について
工事発生土(残土)は県有地になっている境川の二つ沢(ハザマン沢、八乙女沢、いずれも笛吹市内)に埋め 立てて処分した。
リニア走行に伴う影響
騒音・振動
実験線の走行時(浮上走行)の騒音は多少あるもの の、国の基準の範囲であり、のちに全面フードをす ると言われているので問題ないと思われる(JR東 海)、との報告を受けていた。 しかし現地で感じたことは上記の内容とは異なっ た。左写真の場所(上黒駒)で調査中にリニア実験線 (車両)が通過した。ズーン、ブーンという電気的な 重低音が響いた。この音は過去に聞いたことのない 種類の音で、強い違和感を覚えるものであった。 現場説明をしてくれた笛吹市職員によれば、この音は浮上走行の音とのこと。 タイヤ走行時には、凄まじい音が出るとのことだ。
現在は片側軌道のみの運用で、連結車輛数も少ない。営業運行においては、車輛も増えるし、すれ違い も生ずる。その際の騒音がどうなるのかが心配とのこと。
日照問題について
高架による日照問題が生じており補償が行われている。日陰補償は二種類で、家屋日陰補償と果樹日陰 補償。 家屋については日照時間が2~3時間/日あれば補償対象とならず、件数はすくなかったとのこと。 果樹日陰補償は 90 筆 54 名が対象となった
電磁波
電磁波の影響はないと(JR東海から)説明を受けているが環境影響評価以上のデーターは示されてい ないとのこと。リニアによって発生する電磁波は これまで人類が触れたことのない周波数帯のもので、 測定機器も特殊な専用のものが必要とのこと。JRは機器の貸し出しの要請には応じてくれないとのこと。
11 月には市の担当者が「汎用品の測定器で電磁波の測定を実施する予定だが、おそらくそれでは正確な 影響調査はできないのではと考えているとのこと。また、結果については、後日問合せをさせていただく ことにした。
観光資源としての可能性
笛吹市はリニア新幹線が地上を走る数少ない場所で、軌道の一部は開放されており、リニア新幹線の走 行車両を見ることができる。その場所を「リニアの見える丘」として舗装整備してある。視察当日も大き な望遠レンズを抱えた愛好家の方が、熱心にシャッターを切っていた。当該場所には今後、小さな公園を 整備することも検討しているとのこと。
運よく実験車両が走行している場面に遭遇し、その貴重な姿を見ることができたが、これが観光資源と して集客効果をあげられるものかどうかは、予想することはできなかった。
ただ、騒音の発生状況により住民からカバー(フード)の設置を求められる可能性もあり、そうなればリ ニアが見える場所ではなくなってしまう。
騒音・振動
実験線の走行時(浮上走行)の騒音は多少あるもの の、国の基準の範囲であり、のちに全面フードをす ると言われているので問題ないと思われる(JR東 海)、との報告を受けていた。 しかし現地で感じたことは上記の内容とは異なっ た。左写真の場所(上黒駒)で調査中にリニア実験線 (車両)が通過した。ズーン、ブーンという電気的な 重低音が響いた。この音は過去に聞いたことのない 種類の音で、強い違和感を覚えるものであった。 現場説明をしてくれた笛吹市職員によれば、この音は浮上走行の音とのこと。 タイヤ走行時には、凄まじい音が出るとのことだ。
現在は片側軌道のみの運用で、連結車輛数も少ない。営業運行においては、車輛も増えるし、すれ違い も生ずる。その際の騒音がどうなるのかが心配とのこと。
日照問題について
高架による日照問題が生じており補償が行われている。日陰補償は二種類で、家屋日陰補償と果樹日陰 補償。 家屋については日照時間が2~3時間/日あれば補償対象とならず、件数はすくなかったとのこと。 果樹日陰補償は 90 筆 54 名が対象となった
電磁波
電磁波の影響はないと(JR東海から)説明を受けているが環境影響評価以上のデーターは示されてい ないとのこと。リニアによって発生する電磁波は これまで人類が触れたことのない周波数帯のもので、 測定機器も特殊な専用のものが必要とのこと。JRは機器の貸し出しの要請には応じてくれないとのこと。
11 月には市の担当者が「汎用品の測定器で電磁波の測定を実施する予定だが、おそらくそれでは正確な 影響調査はできないのではと考えているとのこと。また、結果については、後日問合せをさせていただく ことにした。
観光資源としての可能性
笛吹市はリニア新幹線が地上を走る数少ない場所で、軌道の一部は開放されており、リニア新幹線の走 行車両を見ることができる。その場所を「リニアの見える丘」として舗装整備してある。視察当日も大き な望遠レンズを抱えた愛好家の方が、熱心にシャッターを切っていた。当該場所には今後、小さな公園を 整備することも検討しているとのこと。
運よく実験車両が走行している場面に遭遇し、その貴重な姿を見ることができたが、これが観光資源と して集客効果をあげられるものかどうかは、予想することはできなかった。
ただ、騒音の発生状況により住民からカバー(フード)の設置を求められる可能性もあり、そうなればリ ニアが見える場所ではなくなってしまう。
笛吹市の職員の方には貴重な時間を割いていただいて、現地の視察までさせていただいた。事前に何度
も資料は目を通していたが、実際に見て理解できることがたくさんあった。
トンネル湧水発生箇所、枯れてしまった沢、残土捨て場、リニアの見える丘等々、各ポイントを巡ったの だが、その道中に景色の美しさに目を奪われてしまった。都市部を取り囲むように丘陵が広がり、そこに は桃やブドウの畑が広がっている。五月の頃には桃の花が丘をピンク色に埋め尽くすとのこと。 リニアがなくとも、もともと豊かな観光資源に恵まれた場所である。その美しい風景の中で、リニア関連 の施設は異質さが際立っていた。
とりわけ衝撃的だったのは、トンネル湧水の量である。トンネル湧水を排水している水路の写真を見たこ とがあったが、まさかこれがすべてトンネル湧水だと思っていなかった。 これほどのトンネル湧水が発生しているのであれば、8 地区 10 ケ所もの井戸枯れや沢枯れについても納得 できる。
春日井市においては、リニアのトンネルの真上の土地についてのみ、井戸の調査が実施されているが、 笛吹市の状況を見れば、それで充分だとは言えない。春日井市の地下水の利用状況の調査は、広範囲で実 施しておくことが必要であると、笛吹市の担当者にもアドバイスをいただいた。
地下水の影響が、これほど生じているとなれば、春日井市における懸念は亜炭鉱への影響である。現在、 亜炭鉱の空洞には水が満たされていると考えられているが、ここへの影響も想定しておく必要を、改めて 感じた。
また、工事車両による影響についても、春日井市内で起こるであろう問題を予測するうえで、笛吹市の状 況を学ぶ意義は大きい。笛吹市内を走行した工事車両はピーク時で 450 台/日と春日井で予定されている 台数よりも少ない。それでいて、道路や家屋の損傷が生じ、その復旧についても、市が一部肩代わりせざ るを得ない状況が生まれている。
工事に入る前に、事業者との間で結ぶ協定は、詳細に取り決めること、工事が進む中で初めて発覚する 問題や、予想外の事態が起きても、最初の取り決めのまま進んでしまうので、ここでどれだけ詳細に取り 決めができるのかがカギになってくる。言葉の解釈まですり合わせておくべきとのアドバイスを受けた。
春日井市の担当者も近日、笛吹市に訪れて調査する予定とのこと。当局が実施する調査内容と、私たちの 調査内容をすり合わせて、対策を練っていきたい。
トンネル湧水発生箇所、枯れてしまった沢、残土捨て場、リニアの見える丘等々、各ポイントを巡ったの だが、その道中に景色の美しさに目を奪われてしまった。都市部を取り囲むように丘陵が広がり、そこに は桃やブドウの畑が広がっている。五月の頃には桃の花が丘をピンク色に埋め尽くすとのこと。 リニアがなくとも、もともと豊かな観光資源に恵まれた場所である。その美しい風景の中で、リニア関連 の施設は異質さが際立っていた。
とりわけ衝撃的だったのは、トンネル湧水の量である。トンネル湧水を排水している水路の写真を見たこ とがあったが、まさかこれがすべてトンネル湧水だと思っていなかった。 これほどのトンネル湧水が発生しているのであれば、8 地区 10 ケ所もの井戸枯れや沢枯れについても納得 できる。
春日井市においては、リニアのトンネルの真上の土地についてのみ、井戸の調査が実施されているが、 笛吹市の状況を見れば、それで充分だとは言えない。春日井市の地下水の利用状況の調査は、広範囲で実 施しておくことが必要であると、笛吹市の担当者にもアドバイスをいただいた。
地下水の影響が、これほど生じているとなれば、春日井市における懸念は亜炭鉱への影響である。現在、 亜炭鉱の空洞には水が満たされていると考えられているが、ここへの影響も想定しておく必要を、改めて 感じた。
また、工事車両による影響についても、春日井市内で起こるであろう問題を予測するうえで、笛吹市の状 況を学ぶ意義は大きい。笛吹市内を走行した工事車両はピーク時で 450 台/日と春日井で予定されている 台数よりも少ない。それでいて、道路や家屋の損傷が生じ、その復旧についても、市が一部肩代わりせざ るを得ない状況が生まれている。
工事に入る前に、事業者との間で結ぶ協定は、詳細に取り決めること、工事が進む中で初めて発覚する 問題や、予想外の事態が起きても、最初の取り決めのまま進んでしまうので、ここでどれだけ詳細に取り 決めができるのかがカギになってくる。言葉の解釈まですり合わせておくべきとのアドバイスを受けた。
春日井市の担当者も近日、笛吹市に訪れて調査する予定とのこと。当局が実施する調査内容と、私たちの 調査内容をすり合わせて、対策を練っていきたい。
2015年10月31日土曜日
リニア計画中止求め来春提訴 沿線12団体(2015年10月31日中日新聞)
リニア計画中止求め来春提訴 沿線12団体
2015/10/31 2:01
JR東海が名古屋―品川間で2027年開業を目指すリニア中央新幹線の計画見直しを求める市民グループ「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」は30日、リニア工事の認可取り消しを求める行政訴訟を来春にも東京地裁に提訴すると発表した。
グループは、リニアを考える愛知県連絡会や岐阜県の東濃リニアを考える会、長野県の飯田リニアを考える会など沿線12団体でつくる。
JR東海がまとめた環境影響評価(アセスメント)はトンネル掘削土の具体的な処理方法を示さないなど不十分な内容と指摘。国土交通相が着工を認可したことは手続きに違法性があるとしている。原告数は千人規模を目標にしている。
共同代表の一人、川村晃生慶応大文学部名誉教授(68)らが都内で記者会見し「JR東海に疑問をぶつけても解決せず、工事が進む恐れがある」と意図を説明。関島保雄弁護士(68)は「リニアが本当に国民のためになるのか。計画の抱える問題を提起したい」と強調し、JR東海を相手に株主代表訴訟も検討していると明かした。
国交省の担当者は「適正な手続きだった。訴訟の話は内容が分からずコメントできない」としている。
(中日新聞)
2015年10月29日木曜日
リニア開発ラッシュ/駅周辺住民は置き去り/企業の勝手で住宅や神社も消える(2015年9月3日しんぶん赤旗)
◎リニアで開発ラッシュ/名古屋駅周辺住民は置き去り/県・市政ウオッチング/企業の勝手で住宅や神社も消える
2027年開業予定のリニア中央新幹線を期待して、名古屋駅周辺でつづく開発ラッシュ。その実態と生活との関わりを考える県政・市政ウオッチングが8月30日に行われ、70人近くが参加しました。主催は愛知県の革新県政の会と名古屋の革新市政の会。(今村一路)参加者は駅ビル15階から周辺を見渡します。建設中の高層ビル2棟が見え、ビルに隠れて見えない所にも2棟、更地の目立つ駅南ではクレーンが何台も稼働しています。
ビジネス拠点に
見学前の学習会で、東海自治体問題研究所事務局長の梅原浩次郎氏(元名古屋市立大学講師)は、県・市の開発計画の基調が企業呼び込み型だと指摘し、ビジネスの拠点にするもので、住宅をなくそうとしていると強調。東海道新幹線が通っても活性化しなかった大阪の例もあげて「生活に結びつかない開発」を批判しました。
日本共産党の本村伸子衆院議員は、県当局の国会要請の1番が「リニア推進」だったことをあげ、県民の不安や要望が無視されていると指摘。江上博之市議は「一民間企業に駅を勝手にさせていいのか」と問題提起しました。
リニアを考える西区の会の小川輝夫代表は、7月27日に守山区、春日井市の会とJR東海へ要請したときの様子を報告し、JR東海が住民の声に応えようとしない姿勢を批判しました。
参加者はリニア新駅の予定地を視察。新駅は、名古屋駅に対し東西に直交するため、地下30㍍、長さ1㌔にわたり掘り下げる開削工事を行います。
駅西側は藤井ひろき市議が案内し、太い木々でうっそうとする椿神社前で「この神社も開削されます」と説明すると「うわー、神社までも」と声が上がりました。最西部には「JR東海事業用地」の看板も。藤井氏は「説明会後に用地取得と言っていたのに事前に取得していた土地です」と告発します。
困っている住民
近所に住む女性が「相談する所がなくて困っていた」と声をかけてきました。不動産屋から土地を「売ってくれ」と次つぎ言われ、困ってJRに言っても「秋以降に答える」と言われるだけだと訴えます。藤井氏は相談にのる約束をしました。
駅東側は、建設中のJRゲートタワーの真下から、大名古屋ビルヂングの北側にある雑居ビルやホテルをつぶして造られます。
案内役の青木ともこ市議が、ルート脇に建つビルを指さし、「建てるとき、地下水が多く出て竣工が遅れた」ことを紹介し、工事の難しさ、費用の増大を懸念します。
JRの測量も進み、道路上にトンネルの中心点を示す赤いびょうが打たれています。付近には古民家をリフォームした人気の飲食店も。わしの恵子県議は「振動が家屋に影響しないか心配」と話します。
周知不足明らか
ルートにかかる可能性のある飲食店を営む上沖央明さん(46)は「この下を通るんですか? 商店街では話題にもなっていない。大家さんには情報がいっているかもしれませんけど」と話しました。
リニア計画の周知不足や住民の不安などが払しょくされないまま、工事や周辺開発が進んでいることが明らかになりました。革新県政の会代表の榑松(くれまつ)佐一氏は「このまま進めさせるわけにはいかない。市民の会と協力してただしたい」と話します。
2015年10月26日月曜日
リニアを考える可児の会学習会(糸魚川淳二さん)2015年10月18日可児市桜ヶ丘公民館でのアンケート集約結果
リニアを考える可児の会学習会(糸魚川淳二さん)におけるアンケート 集約結果
(2015年10月18日)
1 JR東海が、地域住民の不安、心配に充分答えることなく着々とリニア計画を進めて いることについてどう思われますか。
(2015年10月18日)
1 JR東海が、地域住民の不安、心配に充分答えることなく着々とリニア計画を進めて いることについてどう思われますか。
◯ 国策民営の典型ですね。これをはねのけるのは大変と思いますが沖縄のヘ ノコ基地と同じように、行政訴訟に訴え、地方自治体の協力を何とか得ら れる手を打っていくことが大事ではないか。
◯ 独裁的といわざるを得ません。
◯ これだけ車社会になってきているのにJR東海もですか 政府と一体になっ てのゴリ押し計画。 ひどい環境破壊、大量に電力を使うことを考えてい る計画、大反対です。
◯ 自然環境が良いところへ、リニアを通すことは、自然破壊そのものであ り、地域住民の生活不安材料となり、本計画は反対である。
◯ 地元住民に対する説明会を実施するよう呼びかけて行くべきと思う。
◯ 現状ではJRの事業反対。
◯ 水環境、とくに重金属汚染が心配。説明を市行政は求めるべきと思う。
2 今後、どのような活動を望まれますか。
◯ リニアの非道性、非倫理性を多くの人に伝え、理解を求めていきたい。
多治見、御嵩との連携をもっと強めてほしい。
◯ 経済性の分析を学習したいと思います。
電力資源からの分析もお聞きできれば幸いです。
◯ 逆にどうしたらいいのかわかりません。教えて頂きたいです。署名などあ
りましたらおっしゃって下さいね。
◯ 本学習会は今後とも継続されることを望みます。
より多くの理解者が増加することは大きな力となると思う。
◯ 具体的にはありません。
◯ 環境保護活動でリニア事業中止。
◯ ウランの心配はいらないかもしれないがラドンはどうか、残土のこともこ とも知りたい。
3 その他何でもお気づきのことをお書きください。
◯ 「リニアを考える可児の会」として、持っておられる学習資料を教えてほ しい。
◯ ご尽力ありがとうございます。こんな怖い乗り物乗れません。JR東海とい うよりも政府に対して怒る日ばかりです。 いろんな事に対しても問題 は同じと思います。
◯ 例えば桜ヶ丘大学、まちづくり協議会などへ糸魚川先生の講演会開催計画 を望みます。
◯ 適宜、リニアの進捗を知る機会を設けて頂きたい。
◯ リニアは必要でない 心強く感じた 同感します。
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