J R説明会「リニアトンネル残土処分場を御嵩に」について (Oさんから)
昨日の朝日新聞をご覧になりましたか?
いよいよ、事前調査の意味が出てくるような状況になってきました。
御嵩町では、町長と町議を対象にしたJRの説明会があったようです。
その資料をざっと見た感想を以下に記します。
★
これまでの春日井市での対応と同じで、JRの説明や回答は、
「適切の措置します」[有識者を集めて検討します]などと書かれているだけで、
その中身の説明がほとんどないという特徴があります。
少なくとも町長や町議への説明会なのですから、通り一遍の説明だけでなく、
その根拠となる試験方法の説明資料なども付けるべきでしょう。
<とりあえず気が付いたこと>
1) すぐ隣の久々利地区で発生した東海環状自動車道掘削残土による水質汚染事件を参考にすべきですが、
全く触れられていません。まさにおなじ美濃帯の岩盤を掘るわけですから、必ず同じことが起きます。
事件発生後14年を経過して、まだ汚染水の発生は止まっていません。
2) すでに瑞浪の工区では、酸性水とカドミウムではなく、ヒ素とフッ素の基準超過をまねく残土も出ています。
久々利に投入された残土には、この種類の酸性ではなくむしろアルカリ性の浸出水が発生する岩石も含まれています。
よって、こちらの対策も必要です。また、瑞浪の超深地層研究所の立坑では、ホウ素の環境基準超過地下水も湧いてきて、
高価な水処理をしています。
3) 水質汚染をするような残土については、町有地をJRが買い取って、しかるべき処分場を造るとしていますが、
その詳細が不明です。有害産廃を処分する遮断型処分場を造るとは思えないのですが・・・おそらくは管理型処分場ではないでしょうか。
とすれば、過去に各地で遮水シートの漏れが事件を起こしています。雨水や地下水の侵入に対して、具体的にどんな対策を施すつもりでしょうか。
4) 残土の有害性チェックの回数が1日1回では少なすぎます。ダンプ1台当たり1回の簡易テストが必要です。
それをやるための現地試験室とスタッフの常駐が必要です。(1日掘削量が1000立米だとして、
ダンプ1台10立米とすれば100台分。毎日百回の簡易テストが必要ではないかと思います。
5) 美佐野湿地のハナノキなど貴重な植物群、生態系の保全に関する説明が欠けています。
(合計13haでは、環境アセスの対象にはならないのですが・・・第2種の廃棄物処分場で25ha、埋め立てで40ha)
6) 「対策土」などという狡猾なというかセコイ表現はやめるべきで、汚染土ないしは酸性水・重金属汚染可能性残土とでも呼ぶべきです。
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町民勉強会を早急に開催して、まずは、久々利の事例に学ぶ必要があります。
久々利事件の前には、犬山のカドミウム汚染米事件もあります。
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