リニア、非常口の工事契約 JR東海、名古屋の官庁街で計画
2016/4/7 9:00 中日新聞
2027年のリニア中央新幹線開業を目指すJR東海は6日、名古屋市中区三の丸の官庁街に造る巨大な「名城非常口」の工事契約を結んだと発表した。名古屋-品川間で計13カ所に設ける都市部の非常口で契約は初めて。工期は19年9月末までで、契約額は非公表。
リニアでは地下での火災や事故に備え、愛知、神奈川県、東京都の都市部では5キロごと、山間部で4キロごとに非常口を設ける。地上への避難に使うエレベーターと階段のほか換気や騒音対策の設備を取り付ける。
名城非常口の予定地は愛知県警本部東隣の公園跡地。計画では深さ90メートル、直径40メートルの円筒形になる。開業までは、リニアが走る地下のルートを掘る機械の出し入れに使う。非常口の分だけで、ナゴヤドームの容積の7割に当たる120万立方メートルの土の搬出が見込まれている。
敷地は国有地。JR東海が、地下などを使う権利「区分地上権」を設定した。東海財務局の担当者は「官庁街なので民間企業に売却せず、国が所有権を持ち続けることにした」と話す。
工事は大林組と戸田建設、JR東海建設の共同企業体が受注した。愛知県内ではリニアで初の本格的な土木工事契約となり、地元関
係者らを対象に説明会を開いてから着工する。
(中日新聞)
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