2015年9月1日火曜日

リニア工事中止を求め仮処分申請 長野、大鹿村民15人(2015年8月27日中日新聞)、8月28日毎日新聞長野地方版

リニア工事中止求め仮処分申請 長野、大鹿村民15人

 リニア中央新幹線のトンネル工事で、飲料水の水源や生活道路の通行に深刻な影響が出るとして、工事が予定されている長野県大鹿村の村民15人が27日、JR東海に対し、工事の中止を求める仮処分を名古屋地裁に申し立てた。
 計画では、村内の予定区間13キロの多くがトンネルになる。JR東海は今秋から工事車両の通行のため道路拡幅工事を行い、年度内にトンネルの本体工事の着工を目指す。
 申し立てによると、工事は南アルプスの水脈に影響を与え、水源が枯渇するおそれがあると指摘。JR東海はその影響を明らかにしないほか、村内の道路の一部が1日に1000台以上のダンプカーで占められ、村民の通行に支障が出るなど、生活環境の悪化が避けられないと主張している。
 仮処分を申し立てた民宿経営浮島仁子さん(76)は名古屋市内で記者会見し「何も分からないまま、どんどん計画は進んでいく。大変不安で、落ち着かない毎日」と訴えた。JR東海は「提訴の事実関係が分からないので、コメントは差し控えたい」としている。
 JR東海は昨年12月、東京・品川―名古屋駅間の2027年開業を目指し、リニアの建設に着手。南アルプスのトンネル掘削は難工事が予想される。
(中日新聞)

「リニア中央新幹線:工事禁止仮処分求める 大鹿の住民15人 名古屋地裁 /長野 - 毎日新聞(2015.8.28地方版)」
「リニア中央新幹線のルートに入っている大鹿村で、建設に反対する住民15人が27日、着工されれば騒音や排ガスで生活環境が破壊されるなどとして、村内でリニアに絡む一切の工事禁止を求める仮処分を名古屋地裁に申し立てた。」

「申し立てたのは、民宿経営浮島仁子さん(76)らでつくる住民団体『大鹿村にリニアは必要ない! 有志の会』。浮島さんは名古屋市で記者会見し『賛否を問われた覚えがなく住民投票もやっていない。計画は白紙に戻すべきだ』と訴えた。

「申立書によると、JR東海は今後十数年間にわたり、村内で巨大トンネル建設など複数の大型工事を実施する計画で、秋ごろから一部の作業を始め、村内には残土置き場を8カ所設けると説明している。」

「浮島さんらは、全住民への具体的な工程の説明がないとした上で、着工されれば1日1000台以上の大型車両が行き来し、騒音や排ガスで生活環境が劇的に悪化すると主張。残土置き場についても住民の了解がなく受け入れられないとしている。」

「JR東海は『事実関係が分からずコメントは差し控える』としている。」

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