リニアは夢の乗り物か?
ストップリニアニュース No.28
発行:リニア新幹線を考える相模原連絡会 2015.08.01
東海道新幹線で火災発生!
・・・ リニアなら「安全」なの?
「リニアも東海道新幹線も火災はまずあり得ません」とJR東海はリニア事業説明会で繰り返し 言い切っていました。しかし6月30日、新横浜・小田原間を走行中の東海道新幹線で男性が焼身 自殺をし、火災が起きました。火は運転士が消し止めまし たが車内は1、2号車が黒炎で充満し、新幹線事故としては過去最悪の28人の死傷者が出ました。 また、4月3日の青函トンネル内の発煙事故では、124人の乗客が特急列車から降り2.4キロ歩きました。そ こから20人定員のケーブルカーで地上に出るのに9往 復。脱出完了まで5時間半余りも掛かりました。
~9割がトンネルのリニアの火災避難対策は不誠実で 非現実的~
第1に9割がトンネルで地上部分はわずかです。第2に運転士はいません。全て遠隔操作で走り ます。従って、リニア乗客最大1000人に対し、とっさの対応が何名かの乗員に求められます。 今回の東海道新幹線火災のように停電となり、空調・排気設備も不能となれば、長大なトンネルで はどのような危険が迫るのでしょうか?
JR東海がリニア事業説明会で言うように、仮に止まった所から車外に避難誘導され避難路を歩 くことになっても、非常口までの距離は風向きによっては3~4キロ(あるいはそれ以上)になり ます。「お客様の力も借りながら避難して頂く」とJR東海は言っていますが、子ども、高齢者、 妊婦、身体の弱い人たちがいるかもしれないし、何より、トンネル内の不安や恐怖による混乱はど れほどのものでしょうか? 更に死傷者が出た場合、救助隊はどうやって駆けつけるのでしょう? こうした様々な不安に、JR東海はきちんと説明せぬまま工事を進めようとしています。果たして 許されるものでしょうか?
あきらめないで! リニア新幹線から くらしと環境を守ろう!
7月12日、ジャーナリストの樫田秀樹さんを講師に、城山公民館で講演会と意見交換会を行い65
人が参加しました。当日報告された地元の運動を紹介します。
車両基地建設予定地の鳥屋の住民は、建設工事や 残土運搬の車両が通る予定の狭い道路(通勤通学な ど日常生活で利用している)の幅を計測した図を示 しながら、10年以上にわたる耐え難い影響を告発。
変電施設建設予定地の小倉の住民は、相模川を橋梁で通過する 本線と変電施設の計画を、手書きで立体図を作成し、当日配布し た資料を基に説明。自治会の役員だけが、JR 東海や県・市の担 当者と話し合っている事への不満、地権者のみなさんが、本心は 立ち退きたくないと言っている事などを報告。
工事車両が狭い道路を通過する道志地区の自治会対策委員会 の委員長は、JR 東海と夜間4時間に及ぶ話し合いで、JR 東海 に代替案を持ってくるよう通告。いまだにまともな回答がないこ とへの不満を述べました。
藤野の篠原牧馬地区、10世帯ほどに不便でも豊かな自然の中 で子育てしたいと移り住んだ若いママたち。リニアの非常口建設 が予定され、地元のおばあちゃんの話を聞いたり、講師を呼んで 学習している「女子会」の報告など。
樫田秀樹さんは、各地の公共事業の現場の取材を通じて見えてきた運動や地権者たちの声を紹介 しながら、あきらめないで、訴え続けているところは、工事が着手できない事、横のつながりが大 切なことなどを報告されました。(連絡会事務局 建部由美子)
リニア中央新幹線の建設費は その20倍 これこそ見直しを!!
2520億円
建設費が跳ね上がった過去の事例:
東北新幹線:予算の1.98倍
上越新幹線:予算の3.61倍
リニア中央新幹線は名古屋まで 5 兆円以上です。 建設が始まる前にSTOPをさせましょう!
5兆5232億円
新国立競技場の建設費が高すぎるとして見直される ことになりました。しかしこの競技場の20倍もの お金を使うのがリニア中央新幹線の建設工事です。 従来型新幹線と比べても何倍も高い建設費、エネル ギー消費も数倍です。従来の新幹線の建設を見ても、 実際の工事が始まると当初の予算より大きくふくれ あがる事例が報告されています。
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