2006年6月に書かれた可児市久々利新滝が洞ため池の水質汚染事件に関する記事である。東海環状線のトンネル掘削残土を上流のゴルフ場に放棄し、下流のため池に雨水により浸透し、ため池の魚1000匹あまりが死滅した事件である。この事件は、岐阜県、可児市によりこの地方の土質が美濃帯と呼ばれる土質であり、トンネル残土としてほりだされて空気に触れると硫酸化し、カドミュムをも含んでいることを看過して事件を引き起こしたのだが、急遽設置された応急対策としての中和プラントもほぼ1年でおわり、現在汚染水は久々利川に垂れ流されている。久々利川は、可児川を経て木曽川に流れ込み、大都市名古屋の水資源として犬山で取水されている。リニアトンネル残土問題がこの事件を思い起こさせる。特に東濃地方を貫くというリニアトンネル残土の処理はこの地方特有の問題(ウラン鉱、美濃帯、亜炭坑跡等の存在)を無視しては住民感情として到底推進できない。リニア訴訟で、今秋、この問題について意見書が研究者によって述べられ提出される運びになっているという。
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